巣立った赤ちゃんシマエナガは、夏の間、山の奥の方に移動してしまい、秋が深まるまでの間、なかなか会うことができないのですが、ことしはちょっといつもとは違うようです。
夏の暑い日に、人里に姿を見せては大勢で水浴びをしたり、オトナの羽毛に変わる途中の"豆大福"のようなまだら模様を見せてくれたりと、サービス満点!
そんなシマエナガちゃんの、春からこれまでの様子を、いずれも"超かわいい"20枚の写真でご紹介します。
”雪の妖精”と呼ばれるシマエナガちゃん。雪どけとともに、ペアでせっせと巣作りを始めます。
4〜5枚目の写真のシマエナガは、動物の毛のようなものをくわえていますね。シマエナガは、鳥の羽や、動物の毛、クモの糸、木についた苔などを巧みに編み込んで、鳥では珍しい〝ニット帽〟のような、伸び縮みする巣を作ります。
多いときには、12個もの卵を産み、オスとメス、そして時には"ヘルパーさん"と呼ばれる、親鳥の"きょうだい"なども参加して子育てを行います。巣から外に出ると、ヒナ達は枝に一列に並んで、エサを運んできてくれるのを待ちます。
この姿は"シマエナガだんご"と呼ばれ、シマエナガウォッチャーとしては、絶対に一度は出会いたい場面。
可愛い顔をしたシマエナガの赤ちゃんがズラリと並んで、エサが運ばれてくるのをお行儀良く待っています!たまらないかわいさですね。
お気づきかと思いますが、シマエナガのヒナは、目の周りがパンダのように"黒っぽい"のです。真っ白だと、緑の多い森の中で目立ってしまうからなのでしょうか。
親鳥やヘルパーさんから、エサの虫をもらってスクスクとそだちます。きょうだいが一列に並ぶ"だんご"の数も、少しずつバラけてきて、だんだん少なくなり、だんだん自分で虫を捕まえるようになってきます。
ヒナ達が自分でエサを捕れるようになってくると、シマエナガ一家の群れは、通常、山の奥の方に移動して、なかなか姿を見ることが出来なくなります。
いつもの年であれば、次に出会えるのは、秋が深まった頃のはず…だったのですが、今シーズンは、夏の暑い頃にも、シマエナガが目撃されています、それもかなりの多さで…。
あるときは、暑い日に、大きな群れで水浴びをしたり、オトナの羽毛に変わる途中の"豆大福"のようなまだら模様を見せてくれたり。
目の周りの黒い模様もすっかりとなくなり、正面から見たらまるで雪だるまのようになってきました。
"雪の妖精"に向かってまっしぐら!ですねー。そういえば、このまえの冬は、なかなかシマエナガに会うことができず、ウォッチャーの間でも「ことしは不作ですなあ…」なんて会話が交わされていました。
ことしの冬は、大いに期待できますねー。"不作"ではなく"豊作"です、きっと。
一面、真っ白な世界にちょこんとたたずむ"雪の妖精"シマエナガちゃん。
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