シマエナガの「シマ」は「島=北海道」の意味。なのでシマエナガの生息地は、日本では北海道だけなのです。本州に棲む「エナガ」は目のまわりが黒っぽいのですが、「シマエナガ」は顔が真っ白。夏の間は深い山で過ごしますが、冬が近づくと人里におりて来て、白い雪の中で、真っ白な愛くるしい姿を見せることか『雪の妖精』と呼ばれています。(中には『空飛ぶ豆大福』と呼ぶ人も…笑。)
「北海道3大かわいい動物プロジェクト」に寄せられたみなさまからの、とっておきのシマエナガちゃんのお写真をご紹介します。
そのかわいらしい姿から、どんどんファン拡大中のシマエナガちゃん。実はとっても小さな鳥で、重さはわずか8グラムほど、1円玉で8枚分の重さしかありません。スズメが約24グラムなので、3分の1くらい。夏はシュッとしていますが、冬になると寒さに耐えるため、羽毛の中に空気を入れてモフモフにふくらむので、見た目はまるで、ぬいぐるみ。
北海道を舞台にした作品「ゴールデンカムイ」にも、登場したシマエナガちゃん。
最近では、HBC〜TBS系列の朝の番組「THE TIME,」(北海道出身の安住アナが出演)の、マスコットキャラクターとしても活躍中で、その知名度は全国的に急上昇中!ではないでしょうか?オリジナルのシマエナガグッズなども発売されたり...しないかなあ?
こんなにかわいい姿ですから「どうしたらシマエナガに会えるの?」「会いたいんですが!」と聞かれます。実は、都市の公園などでも、比較的簡単に見ることが出来るのです。ではその見つけ方・探し方、です。たとえば札幌だと、手稲山や藻岩山などに近い公園がおすすめで、ポイントは山に近いという点です。
「どうすればシマエナガに会えますか?」と聞かれると、必ず「YOUTUBEなどで、シマエナガの鳴き声を覚えてください」と答えます。ほとんどのシマエナガウォッチャー達も、鳴き声を頼りに、姿を探します。「ジュルッ!ジュルッ!」という、とても特徴のある声なので、すぐに覚えることが出来て、グンと出会える確率がアップすること間違いなし!オススメいたします。
多くのシマエナガウォッチャーは、〝鳴き声〟に耳を澄ませます。シマエナガは「ジュルッ、ジュルッ…」という独特な鳴き声をしています。そしていつも同じような時間に、同じようなコースを巡っているので、そのパターンがわかってくると、会える確率はグンと上がります。YOUTUBE などで「シマエナガの鳴き声」を検索して、鳴き声を覚えましょう。独特なので、誰にでも、すぐに覚えられますよ。
巣立った赤ちゃんシマエナガは、夏の間、山の奥の方に移動してしまい、秋が深まるまでの間、なかなか会うことができないのですが、ことしはちょっといつもとは違うようです。
夏の暑い日に、人里に姿を見せては大勢で水浴びをしたり、オトナの羽毛に変わる途中の"豆大福"のようなまだら模様を見せてくれたりと、サービス満点!
そんなシマエナガちゃんの、春からの様子を、いずれも"超かわいい"20枚の写真でご紹介します。
”雪の妖精”と呼ばれるシマエナガちゃん。雪どけとともに、ペアでせっせと巣作りを始めます。
4〜5枚目の写真のシマエナガは、動物の毛のようなものをくわえていますね。シマエナガは、鳥の羽や、動物の毛、クモの糸、木についた苔などを巧みに編み込んで、鳥では珍しい〝ニット帽〟のような、伸び縮みする巣を作ります。
多いときには、12個もの卵を産み、オスとメス、そして時には"ヘルパーさん"と呼ばれる、親鳥の"きょうだい"なども参加して子育てを行います。巣から外に出ると、ヒナ達は枝に一列に並んで、エサを運んできてくれるのを待ちます。
この姿は"シマエナガだんご"と呼ばれ、シマエナガウォッチャーとしては、絶対に一度は出会いたい場面。
可愛い顔をしたシマエナガの赤ちゃんがズラリと並んで、エサが運ばれてくるのをお行儀良く待っています!たまらないかわいさですね。
お気づきかと思いますが、シマエナガのヒナは、目の周りがパンダのように"黒っぽい"のです。真っ白だと、緑の多い森の中で目立ってしまうからなのでしょうか。
親鳥やヘルパーさんから、エサの虫をもらってスクスクとそだちます。きょうだいが一列に並ぶ"だんご"の数も、少しずつバラけてきて、だんだん少なくなり、だんだん自分で虫を捕まえるようになってきます。
ヒナ達が自分でエサを捕れるようになってくると、シマエナガ一家の群れは、通常、山の奥の方に移動して、なかなか姿を見ることが出来なくなります。
いつもの年であれば、次に出会えるのは、秋が深まった頃のはず…だったのですが、今シーズンは、夏の暑い頃にも、シマエナガが目撃されています、それもかなりの多さで…。
あるときは、暑い日に、大きな群れで水浴びをしたり、オトナの羽毛に変わる途中の"豆大福"のようなまだら模様を見せてくれたり。
目の周りの黒い模様もすっかりとなくなり、正面から見たらまるで雪だるまのようになってきました。
"雪の妖精"に向かってまっしぐら!ですねー。
寒くなると、羽と羽の間に空気をためこんで、まあるくふくらみます。いくつもの空気の層を作ることで、必死に寒さをしのいでいるのですが、そのふくらんだ姿がなんともかわいらしいのです。正面から見ると、小さな雪だるまか、豆大福にしか見えません。
人通りの多い公園などにもシマエナガはいるのですが、小さく、ジッとしていないので、気をつけていないと「シマエナガがいても気づかない」のです。実は、あなたのごく近くにもシマエナガはいるのかもしれません…。
シマエナガは、器用に足を使います。木の実をつまんで口に運んで食べたり…。でもこのあとの写真には驚きです!
「行くなってば!オレといっしょに暮らそう!」とでも行っているかのように、相手の足を強引に(?)つかまえて、離さないようにも見えます。
ペアを見つけて、森の奥に巣を作り、卵を産み、ヒナを育てるのですが、その様子はなかなか見ることは出来ません。夏から秋にかけて、シマエナガは、山の奥で群れで過ごします。
「Yahoo知恵袋!」の質問に「鳥が首をかしげるのは、何か疑問に思っているからですか?」っていうのを見つけて「ネタ質問かー?」と思いながらも、楽しい気持ちになりました…。
だとするとシマエナガは、”ギモンだらけの鳥”ってことになっちゃいますからね。
鳥は、人間のように、顔をうごかさずに、目玉だけを上下左右に動かすことが出来ないので、天敵の多い小さな鳥などは、上空にハイタカなどがいないかどうか、首をかしげるようにして、いつもチェックしている、というのがその答えのようです。
でも、シマエナガちゃんの場合、〝首かしげ〟の8割くらいは、天敵がいないかどうか気にしているけれど、残り2割は、カワイイ写真を撮って欲しいから、首をかしげるのだと思います。
ピンと立ったシッポが、とっても印象的です。犬はうれしい時に、ちぎれんばかりに尻尾を振りますね。
逆に、ビビった時なんかには、シッポをくるっと足と足の間にはさむようにして、いかにも「参りました…」なんて感じになりますが、エゾシマリスの尻尾も、何かしらのメッセージがありそうですね。空に向かって、ピンとシッポを伸ばしている時は、きっとエゾシマリスさん、ご機嫌なのではないかと、いつも想像するのですが、どうなんでしょうか?
アタマの後ろに見えるシッポが、残念ながら…チョンマゲに見えちゃうという〝シマエナガあるある〟です。
ほっぺたに「チュッ」としているのか、それとも何やらナイショのお話をしているのか?
ラブラブな関係になるのは冬の終わりなので、仲の良いきょうだいなのかもしれません。
いずれにしても〝雪の妖精さん〟の、とっても貴重なツーショットです。
ビミョーな距離感のふたり…というワケではないのでしょうが…。
シマエナガ達の〝恋の季節〟は冬の終わりごろ。冬の間は、家族単位の群れで行動しているシマエナガですが、恋の季節が始まるにつれ、これまでとは違う動きをするようすも見ることができますよ。
シマエナガは、子だくさんな鳥で、この場所のシマエナガは、11羽きょうだいだったそうです。ヒナのうちは、エサをいっぱい食べるためか、みんな口が〝へのじぐち〟で、かわいいですねー。
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インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでこれまでに配信された写真から、70枚を厳選してご覧いただきました。北海道を代表する「かわいい動物」、シマエナガちゃんにこれからもご注目ください!(※2023年11月13日追加更新)