3歳の息子の父でもあるHBCアナウンサー・渕上紘行が、北海道内の公園や遊び場を巡る連載「公園ブラボー!」。子育て世代におすすめの遊び場情報を、自称“公園ハンター”がご紹介します。
***
子育て真っ最中の私が出会う、思わず「ブラボー!」と叫びたくなる、公園や遊び場を一つでも多くご紹介していきたいと思っています。まさに公園を”ハント"していく気分でお読みくださいね!
札幌ドームから車で約5分、札幌市清田区の住宅街に『清田南公園』があります。敷地の半分以上が自然林という緑豊かな公園です。清田区といえば梅林で有名な平岡公園がありますが、清田南公園は、それほど広くはないものの、自然や地形を生かしたブラボーな公園です。
駐車場から歩いてまず目に飛び込んできたのは、見慣れた遊具ではなく巨大な白い壁…⁉
土手が長く伸びていて、その3分の1が“真っ白な人工物”になっています。その巨大な壁を子どもたちが気持ち良さそうに滑り降りています。その正体は“コンクリート作りの巨大な滑り台”だったのです!
高さ5メートル・奥行き10メートル・斜度26°あり、子ども6人くらいなら横に並んで滑ることができる幅広サイズ!私が今まで見たコンクリート滑り台の中で最も存在感と迫力があります。登ってみると、私はちょっと足がすくみました(笑)
滑り台の両サイドには、ロープを掴んでステップを登る“ウッドクライム”と、さまざまな配色の石に手や足をかけてよじ登る“ボルダリング”の遊具も設置されています。
公園を見渡すと、他には、車を模した箱型遊具・ブランコ・丸型バランスストーン・砂場などが配置されています。しかし、シンプルなものばかりで、人気の公園によくある大型コンビネーション遊具が見当たりません。実は清田南公園は、あえて滑り台の存在感がひときわ目立つ設計にしているのです!
「この都会的で洗練された公園…ブラボーすぎる!」と思った私は、公園のこだわりについて、公園を管轄している札幌市清田区土木センターにお話を伺いました。
2018年にリニューアルした清田南公園。以前は東屋や飛び石など日本庭園風の作りで、あまり気軽に利用できる雰囲気ではなかったそう。リニューアルするにあたり地域住民と意見交換の機会を設け 「地形を活かした遊び機能を集約した公園」 というコンセプトのもと、生まれたのが、あの “巨大滑り台”。
・土手の斜面をそのまま利用して、巨大滑り台に変身させる
・遊具広場の平地に大型コンビネーション遊具を置かないことで、スペースを最大限活かす
このアイデアによって、広い敷地でなくても、地形を活かした個性的な公園が完成したというわけです。ブラボー!
地域住民の思いが詰まった清田南公園。これからも公園の“顔”として、真っ白な滑り台が子どもたちを優しく出迎えてくれることでしょう。
こどもあそび度 ★★★★☆
パパママ充実度 ★★★☆☆
おすすめ年齢 0歳~小学生(滑り台利用年齢は6歳~12歳)
・2018年リニューアルのため遊具に清潔感あり
・公衆トイレ(ユニバーサルトイレ)有
・車椅子用水飲み台 有
・駐車場2か所(18台)
・遊具広場は広くないが、散策路がある自然の多い公園
・他もテニスコート、少年野球場、ゲートボール場、多目的広場も
住所:札幌市清田区清田7条2丁目
アクセス:地下鉄東豊線「福住駅」から中央バス清田団地線[85・福85]乗車,「清田6条3丁目」下車,徒歩5分
地下鉄東西線「南郷18丁目駅」から中央バス清田団地線[南85]乗車,「清田6条3丁目」下車,徒歩5分
公式ホームページ
https://www.sapporo-park.or.jp/kiyota/
***
文|HBCアナウンサー 渕上紘行
テレビ「ブラボーファイターズ」やラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」「鶴岡慎也の焚き火トーーク」など北海道日本ハムファイターズに関する番組を中心に、野球・サッカー・スキージャンプ・バスケ・高校ラグビー・ゴルフとHBCのスポーツ中継全般に携わる。入社20年目、神戸市出身。Instagramも更新中!
Edit|nabe (Sitakke編集部)
▼自称“公園ハンター”が「子育て世代におすすめの遊び場情報」 をご紹介!
■こどもが大はしゃぎ!遊び心が詰め込まれた広場 【厚別山本公園/札幌市・厚別区】