手作りのガラスの美しさを、“体感”できる…。「ガラス作家」が営む江別のカフェを、Sitakkeパートナーメディアの「スロウ日和」が紹介してくれました。
江別の住宅街にたたずむ、薄いみどり色の一軒家。「そら豆ガラス商店」です。
古民家を店主自らリノベーションしていて、木のぬくもりが感じられます。
看板メニューは、週替わりのキッシュプレートです。
サラダのみずみずしさを際立たせる、ガラスの器に注目。この店を営む、ガラス作家の村山敬史(むらやま・たかふみ)さんが作っています。
ガラス作品の制作工程を見せてもらいました。村山さんの真剣な面持ちを、高温の炉が照らします。
高温の炉から出されたガラスは、熱を帯びて光を放ちながら、村山さんの手や吹き込む息に合わせて柔らかに形を変えていきます。
その美しさに息をのむうちに、ガラスはいつの間にか透き通り、また違った美しさを見せます。
村山さん自身も、その作る工程すべての美しさに魅せられたひとり。今も、「きょうもきれいだな」と見とれながら作っているそう。
そら豆ガラス商店の店頭には、食器や花器など、村山さんが作ったガラス作品が並びます。でも、「見に行ったら買わなきゃいけないのかな…」とは思わず、気楽に訪れていいといいます。
「ガラス店に行くっていうと、なんか買わないといけないのかな、接客されるんじゃないかなと思っちゃうけど、うちは全然、ちょっと見て『きょういいのないからお茶してく〜』みたいな感じでも全然いい」
光の反射や、手に伝わるわずかなゆがみ…。芸術として眺めるだけでなく、カフェで使うことで、暮らしの中で引き出されるガラスの美しさを体感することができます。
「手作りで作っているので、やっぱり1個1個違うし、それをいいなって思ってくれる人が一人でも増えてくれればすごく嬉しいですね。使ううちに気に入ってくれて、『そういえばもうすぐあの人の誕生日だったからプレゼントしたいな』と思って来てくれるお客さんもいるし、そういうので全然いいのかなって」
炉の前で見せた、渋かっこいい職人の面持ちとはちがった、親しみやすい笑顔で語ってくれました。
食器は、日常の中で使ってほしいからこそ、「奥まで手が届いて洗いやすいこと」や「大きさが同じで重ねやすいこと」を心がけて作っているそう。
同じ形で色違いのものもあるので、家族でそろえても楽しそうです。
さらに、古物商の免許も持つ村山さんがセレクトした古道具や、村山さんの妻が手がける季節のスイーツもあるんです。
ガラス作品はもちろん、キッシュ・古道具・スイーツ…それぞれのお目当てで、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
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そら豆ガラス商店
住所:江別市上江別西町43-1
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さらに、十勝の方にも朗報!そら豆ガラス商店のガラス作品は、スロウ日和が5月下旬に帯広でオープン予定のセレクトショップ「SLOW living」にも並ぶそう。スロウ編集部が取材で出会った道内のクラフトやおいしいものがたくさんそろうお店です。
江別か帯広、ご都合のいいほうのお店で、村山さんの最新作にぜひ注目してみてくださいね。
※情報は取材時の情報に基づきます。最新の情報は店舗にお問い合わせください