2026.11.04
暮らす
札幌市内の啓明こどもクリニックでは、例年より1か月ほど早く、ワクチン接種の予約が埋まっていました。
これまでの注射によるワクチン接種に加えて、「フルミスト点鼻液」の接種も行っています。
鼻にノズルを差し込み、左右の鼻に1回ずつ噴射するワクチンです。
「フルミスト」は国内で2歳から19歳未満を対象に薬事承認され、2024年から発売されています。
毒性の弱い生ワクチンをスプレーで鼻に噴射し、ウイルスに感染したときと同じような状況をつくることで、鼻やのどの粘膜に抗体を作り、感染を抑えます。

接種を受けた小学2年生は「フルミストのほうがあまり痛くないから受けやすい」と話します。
子どもが5人いる母親は『痛み』だけではなく、『接種の回数』にも魅力を感じていました。
注射の場合、13歳未満はひとつのシーズンに2回接種が推奨されていますが、「フルミスト」の場合は1回の接種で済みます。
医療機関によって費用は異なりますが、こちらのクリニックでは、注射の接種が1回3300円なのに対し、フルミストは1回8500円です。

啓明こどもクリニックの柳将人院長は、「フルミスト」と注射の違いをこう説明します。
「フルミストはせき・鼻水などの感冒症状が、接種して1週間くらいは起こり得る。一方、注射は感冒症状が出ることはほぼない。接種部位反応がフルミストとは違って現れる人はいる」
発売から2年。クリニックでは年々、需要の高まりを感じていると言います。
「痛い思いをする注射は、クリニックに来るのも子どもにとって相当ストレスだし、それをサポートする親の気苦労もある。鼻の予防接種だと緊張を和らげられる話はよく聞く。現在は、注射とフルミストの割合は3対1から4対1くらい。去年、おととしに比べるとフルミストの割合が増えている」
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