
その理由について、コミュニケーション論を専門とする明治大学の堀田秀吾教授は、人間の心理と脳科学の観点から次の「3つの理由」を挙げて分析しています。
押し潰しても「必ずゆっくり元の形に戻る」という決まった反応が返ってくるため、人間の脳は予測通りの挙動に安心し、気持ちがスッと安定します。
柔らかくぬくもりを感じさせる感触は、無意識のうちに幼少期の記憶や、親に抱きしめられたときのような安心感を呼び起こします。
「握る・戻る」という単純な動作の繰り返しは脳に伝わりやすく、仕事や勉強で疲れた脳のストレスをリセットする絶好の刺激になります。
単なる流行にとどまらず、人間の本能的な「癒やされたい」という欲求に見事に答えていることが、ヒットの裏側にあるようです。

このスクイーズが持つ高いリラックス効果は、福祉や支援の現場でも注目の的となっています。
子どもの支援団体「セーブ・ザ・チルドレン」では、熊本地震で被災した子どもたちへ支援物資を送る際、衛生用品とともにスクイーズを「緊急子ども用キット」として配布しました。
環境の急激な変化による不安や恐怖、強いストレスを抱えた子どもたちの心を和らげるツールとして、スクイーズの「握る癒し」が一役買いました。

また、手軽に手に入らない場合や自分だけのオリジナルを作りたい人たちの間では、手作りがブーム。
東北電力の公式YouTubeチャンネルなどでは、市販のスポンジや粘土をカットして絵の具で色をつけ、本物そっくりの「メロンパン風スクイーズ」などを自宅で作るDIY動画が公開され、話題を呼んでいます。
手のひらでむにゅむにゅするスクイーズ。
仕事や勉強の合間に、あるいは少し心が疲れてしまったときに…ギュッとひと握りするだけで、きょうもどこかで誰かの心が優しく解きほぐされています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年8月19日)の情報に基づきます。
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