
下水管を『階段状』にする理由について、札幌市東部下水管理センターの佐々木さんは「最大の理由は、下水の流れるスピードを抑えること」だと明かします。
札幌の下水道は、ポンプを使わず、管の傾きだけで流す『自然流下方式』です。
では、傾斜をつけて真っすぐ通せばいいのでは?…と思いきや、佐々木さんによれば「管内を高速で下水が流れるので、管内が摩擦で摩耗して、管の寿命が縮まってしまう」のだといいます。
傾きが急すぎると、水の流れが加速し高速になります。
すると下水に混じった砂利が、管の内側を削り破壊してしまうのです。
では、管の傾きを緩やかにして長くすればどうなるのでしょうか?

「緩やかに設置すると、下水管が道路を突き破ってしまう恐れがある」
地上の坂は下がるのに、地下の管は下がらない。
つまり、そのまま進めば、管は地面から飛び出すことになってしまいます。
だからこそ、傾きは緩やかにし、地面に出る前に管を真下に落とすのです。
『階段状』こそが、スピードを抑える最善の答えだったのです。
しかも『マンホールだらけの道』には、雨水と汚水の2本の管が通っていて、必要なマンホールの数も2倍以上になっていました。
これは、調査の依頼があった坂道だけの話ではなく、急な坂道ではマンホールの数が多くなります。
ただ、これだけ多いと、北海道ならではの心配が…。
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