秋の森でもう一つ存在感を出しているのがこれ。

先の割れた部分から、歯のようなものが見えて怖い感じになっています。
これは「オオウバユリ」。この中にはセル上の種がたくさん入っていて、以前ボランティアさんが数えたら一つの玉(実)の中になんと600枚も入っていました!

ヤマシャクヤクやコウライテンナンショウは目立つ色で鳥に種を食べて運んでもらいますが、オオウバユリは種の周りに「羽」をつけて風で遠くに飛んでいきます。
もし先が割れたオオウバユリを見つけたら軽く揺らしてみると種が飛び散る様子を楽しむことができます!
そしてオオウバユリの花がこちら。

ちなみにオオウバユリは、花が咲くまでに約10年かかったり、アイヌの人たちは地面の中から球根を掘り出して食べていたり、その球根はウポポイのキャラクター(トゥレッポん)のモデルだったりとネタの多い植物です。
春から夏にかけて花目当てに森を楽しむ方が多いかも知れませんが、花だけを見て終わるのはもったいない!
秋の実や種も追いかけていけば花とのギャップも楽しめるようなり、花の多い季節だけではなく秋もたっぷりと森歩きを楽しめるようになりますよ!
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。
※掲載の内容は記事執筆時(2026年8月)の情報に基づきます。
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