
この物語では、冬のあいだ母グマが巣穴の中で出産し、すくすくと育った子グマたちが巣穴の外の世界へ顔を出す様子が描かれています。
読み聞かせのあと、統括園長の坂東元さんに質問をしてみました。
―実際に、ヒグマは冬眠中に出産するのですか?
そうです。ヒグマの妊娠は人間とちょっと違います。
交尾の時期はちょうど今頃(初夏)ですが、受精したあとすぐに着床はしません。
母グマが秋にどんぐりなどをたくさん食べて、 十分な脂肪がつくとようやく着床する という不思議な生態なんです。
実際に妊娠している期間は数か月ですね。
―冬眠中にどうやって子育てをしているのですか?
蓄えた脂肪を母乳に変えているんです。
冬眠中、排泄はしません。全てを母乳に変えて、子どもたちに与えているんですね。
変わった生理機能でしょう?
冬眠といっても、実際にはずっと寝ているわけではないので、「冬ごもり」ですね。

―冬眠中、寝ていないのですね!
そう。だから、冬眠していると思って山に入って大きな音を出すと、クマがいきなり出てくるということもあります。
メスだけでなく、オスも同じくそうです。外の音はちゃんと聞こえていますから。
巣穴の中で育った子グマたちが春になって初めて穴から出たとき、「これがあの音の正体か!」と確認しているんだろうな…とか、想像しちゃいますね。
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このほか「親子グマがどうして人里に出てくることが多くなっているのか」や、「ヒグマの親離れ」などについても坂東さんの考えを伺いました。
ZOOキーパーになるにはどうしたらいいかなど、子どもたちからは将来を見据えた質問もありましたよ。
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