
医師側の負担が減る一方で、拠点となる病院はどのように受け止めているのでしょうか。
拠点となる名寄市立総合病院の眞岸克明病院長は「大学からの専門医派遣としては理想的な方法」としながらも、「いわゆる『へき地』で求められるのは、『総合診療医』のほうがニーズが高い」としています。
また、「今後は医療機関へのアクセスをどうするかの議論が重要だと感じます」とコメントしています。
今回は消化器内科の専門医によるリレー式支援として始まっていますが、患者さんを総合的に診られる医師も同時に育てていくことが求められています。

旭川医大では現在、『マルチタスク型地域医療医』の育成に力を入れています。
『マルチタスク型地域医療医』は旭川医大での造語ですが、救急災害型、病院総合診療、家庭・在宅医療型、離島・へき地型といった4つのタスクに対応できる「マルチな診療医」のことを指します。
旭川医大の牧野教授らは、北海道の医療ニーズのシミュレーションを行うとともに、「マルチタスク型地域医療医」の育成に取り組み始めています。
北海道はどこよりも広く、厳しい冬の環境があるので、お医者さんの偏りや医療格差をなくすことは、47都道府県で一番難しいレベルだといえます。
だからこそ、こうした前例のない新しい取り組みはうまくいくと全国のモデルケースになる可能性があります。
地方のどこに住んでも安心して暮らせる医療ネットワークの構築に、現場の医師たちは奮闘しています。
取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年6月8日)の情報に基づきます。
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