何年にもわたってイモムシの顔のチェックをしていくと、かわいい顔をしたイモムシはハバチだけではないことがわかってきました。
例えばこちら。

これは「イラガ」という、全身トゲだらけで触ると危険なことで知られているイモムシですが、よ〜〜く見るとかわいい顔をしています。
様々なイモムシの顔をチェックしていく中で、一番衝撃を受けたのがこちら!

なんとも言えない憂いの表情!
完全な主観ですが、小さい手もかわいらしい。
これは「モクメシャチホコ」というガの仲間の幼虫なのですが、もうこうなったら名前とかは一旦覚えなくてもいいです。このかわいさ伝わっていますか?(笑)
違う角度から見たらこんな感じです。

ちょっと凛々しくなりました。
ちなみに、顔の上の方で目に見えている部分は、本物の目ではなく目に見える「模様」です。
そして、このイモムシは普段は地面を這って歩いていますが、相手を威嚇(いかく)するときにはその名の通り「シャチホコ」のように反り上がるのです。つまり、今のこの状態は相手を全力で威嚇している状態!
横から見るとそのシャチホコっぷりがよくわかります。

おしりの赤いシッポもおしゃれです。
虫が嫌われる理由として、カやハチのように「刺される」とか、チョウやガのように「自分に向かってくる」とか、毛虫のように「見た目がちょっと…」というものがあると思います。
しかしイモムシたちは、飛んでくることもなく自分から触りに行かなければ害もなく、そして稀にかわいいのがいるという、実は虫の苦手さを克服するにはオススメの生きものなのです。
だいぶマニアックな話をしているのは重々承知ですが、夏は昆虫に興味を持てるようになると楽しみ方がだいぶ変わってくるので、ぜひ入りやすいところを見つけて虫たちにも目を向けてみてください!
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。
※掲載の内容は記事執筆時(2026年6月)の情報に基づきます。
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