
2015年の夏、入舟町の倉庫街で産声をあげ、昨年で開業10周年を迎えたボルダリングジム『ホーミー』。ともにボルダリングをライフワークとする元報道カメラマンの高野祐輔さんと妻の綾子さんが、仲間たちと一緒につくりあげた場所だ。
かつては漁具を管理する倉庫として使われていたようで、函館の古い倉庫の中でも貴重な赤煉瓦造り。ダイナミックで屈強な梁も築造当時のまま。倉庫好きなら誰もがうらやむ最高の物件を高野夫妻は引き当てた。

「やっぱりそれなりの規模の建物が必要なので、当初はなかなか見つからなかったんです。だからここを見つけたときは一目惚れで即答でした。一目で造りが頑丈なのはわかりましたが、不特定多数の人が出入りしてボルダリングをする場所なので、念のため専門家の方にも耐久性を調べてもらいました」(綾子さん)。
中に入るとボルダリングをする人工壁=クライミングウォールは2つに分かれており、手前の空間には傾斜がゆるい「スラブ」と呼ばれる初心者向けの壁があり、赤煉瓦の壁をくり抜いた向こうの空間には、手前側に倒れこむように傾く「オーバーハング」と呼ばれる壁がある。高さはともに4メートル以上だ。
「次の目標はロープクライミングのジムをつくること。今度は高さ15メートルくらい必要なので、この倉庫より高さのあるところを探さなきゃならない(笑)。大きな夢ですが、いつかつくりたいです。」(綾子さん)。
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