2026.06.11
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馬場さんの畑は、北海道日高町にあります。
かつて農家だった実家の土地で、ぶどうを育てています。
看板に「生きがい」とつけた理由を馬場さんにたずねると「ぶどうを作ることによって長生きできるかなと思って」と教えてくれました。
品種は、寒冷地に強い「山幸(やまさち)」と「清舞(きよまい)」です。
木は919まで増えましたが、馬場さんは「自分ひとりでやるなら1000本でやめておく」と話します。
広大なぶどう畑を、たった1人で管理しています。
日高町には醸造所がないため、ワインは100キロ離れた帯広で仕込みます。
相澤ワイナリーの相澤一郎さんが「コルクやってもらおうかな。覚えている?」とたずねると、馬場さんは「覚えている、3年やっているから」と答えました。
日高町の農家に生まれ育ち、子どものころから、『気になったら何でもやってみたい』そんな性分でした。

馬場さんは町の職員として、スキー場で定年まで勤め、その後も79歳まで働き続けました。
ただ、長年果たせずにいた思いがありました。
「スキー客から『日高に来ても何もお土産ないね』って。それで何か作りたいなと」
日高町に「特産品」を。
42歳で抱いた思いが、ワインづくりの原点です。
馬場さんは83歳のとき、特産のジュースを造ろうと、ぶどう栽培を始めました。
ところが…。
「『量がたくさんなきゃダメ』とか『うちは町営だから、町外の人は無理』とか。簡単だと思ったらなんとも大変。『あんた、ジュース作るんだったらワインにしなさい』と言われた」

そこで、88歳でワイン造りに転向しました。
2年目は肺炎を患って休みましたが、3年目の2025年にできたのが『デフィ90アンス』です。
90歳で育てたブドウは、418本の赤ワインとなり、ふるさと納税の返礼品にも選ばれました。
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