2026.05.30
深める
さて。
あたし、忖度とか全くなく「なずなよなずな」さんのことをすばらしいと思う点がひとつあって。
それが、前半でもすでに書いちゃってはいるのですが、趣味に対してアクティブな姿勢を保とうとがんばっているところ。
定年を迎えてから「趣味もないし、趣味を作るための余力ももう無いし、どうしよう」と悩む方も一定数いるのに対し。
あなたにはきちんと「好きなこと」があるし、それについて「もっと勉強」したいという気持ちまで、ご自身に持ち合わせている。
これ、シンプルにステキなことだし、なかなか望んだとてそういう状況を簡単に実現できるわけじゃないはずだよなぁと、あたしは「なずなよなずな」さんに対するリスペクトの念を、人生の後輩として禁じえません。
ですが同時に。
個人的にはそのエネルギーの使い方、ちょっと心配にもなったのよね。
趣味というのは、人生というカンバスに新しい彩りを添えてくれるものが多いように思います。
ですが、カンバスにそうした新しい色を追加するためには、実はいろんな工夫であったり、「えいや!」と一念発起する馬力が必要だったりするパターンもある。
きちんとした発色を担保して描こうと、その趣味を使いこなせるよう努力することも求められるときがあるし、そのために自分自身の研鑽までしなければならない場合がある。
要は、自身の気力体力がてっぺんを過ぎ、これから夕暮れのような落ち着いた景色と向かっていくのが、「なずなよなずな」さんのライフコースの今後の見通しだとすれば。
その歩みの最中に「ストレスに感じたり」するほど趣味にパワーを注ぐのは、ご本人にとっても労を極めることなのでは?と、個人的にそう感じてしまったんです。
(だからと言って、趣味を楽しむことを差し控えるべきとは、全く思わないんだけれどね。これからも無理はしないようにしながら、自分の楽しいと思うこと、続けていっていただきたいなぁ)
だとすれば、むしろ。
その目下注いでいるパワーを、少し別のベクトルに割いてみること。
それが今、あなたの抱きがちな虚しさを、根本的に消し去ることにつながっていくんじゃないかしら。
どんなベクトルかというと、「え!?そんな方向性でいいの!?」と言われてしまうかもしれませんが。
例えばお気に入りの散歩コースを見つけるとか、例えばちょっといいお気に入りの調味料集めをしてみるとか。
そんな、日常の「生」(「なずなよなずな」さんが平素意識しがちな「死」とは、陰陽互根とでも言うべき関係にあるものとしての)を底上げし、自分に対するおのれの眼差しの解像度を高くしてくれるような、そういう意味での「好き」に、ぜひ目を開こうとトライしてみてほしいんだよね。

「今日のお茶、おいしいなぁ」でもいいし(最近家の飲み物をルイボスティーにしたら幸福度上がったの。最高よねぇ〜)、なんなら「天気がいいなぁ」でもいい(あたし、快晴よりは少し雲が出てる方が好きでね。空に表情を感じるからなのかな)。
自分がアクチュアルに感じることのできる、日々さりげなく転がっている心地よさを逃さず捕まえて、しっかりかつはっきりと味わうこと。
これがきっとあなたにとって、ステキなたそがれどきにたどり着くための、頼もしいよすがになってくれるはず。
割と本気で、あたしそう思うんだよね。
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