2026.05.27
深める
すなわち、あなたのお家には男性のリーダー(父親)がまずいて、そのスポークスパーソンというか代弁者というか、あたかも神に使える巫女のようなポジションとして、その男性の伴侶たる女性(母親)がいる。
この組み合わせは家父長制に典型的なものだと、あたしは思うんだよね。
なるほどお家柄も相まってか、古式ゆかしい、とはいえ決して生きやすさを多くの人にもたらす性質のものではない、日本の伝統的価値観がご家族の軸にあるらしい。
その軸と闘う、あるいはその軸から逃れ、自由になる必要が「くろ」さんにはありそうで。
それって絶対大変な取り組みになると思うし、だからこそ、あたしは「くろ」さんのことが心配でたまらないの。
先日のゴールデンウィークからは少し時間が経っていますが、その後はいかがお過ごしなのかしら。
こころが疲れ切ってないといいんだけれどと、現在画面の向こうからそう切に祈っております。
今回のコラムのど頭でも書きましたが、親が子に働かせることのできる力というのには、意識的か無意識的かに関わらず、大きいものがあるように思います。
自分の場合は、戸籍制度的な「お家」における親という立場とは異なるかもしれないんだけれど、いってしまえばお店の「ママ」。
スタッフたちや時にお客さんに対しても、あえて明確に「親」的存在としての振る舞いを示すときも少なくないし。
そうであるがゆえに、特に「店子」たちに対しては、自分の言動や指導、見せている姿勢が思っている以上に強い影響を与えていること、なんなら、ひとたび大事な局面となれば、こちら側が思わぬかたちで生殺与奪の権を握り、ジャッジしてしまいかねないんだということを、日頃から肝に銘じておかねばと考えたりしているのよ。
(もちろん、自分の場合はお仕事でもあるので、それなりにシビアな要求や指導をガツっとスタッフにすることもあるんだけれどね。遊びじゃないからさ)
そう注意していても、自分の親としてのパワーを知らずに振りかざしてしまっていたなんてことは、正直な話ままあることだし(その度に反省するんだけれどね)。
「くろ」さんの親御さんの場合は、「家」という権力構造自体にかなり飲み込まれてしまっている方々のようだから、おのれの行いの暴力性を自覚させるということは、そもそも難しそう。
おそらく状況は、かなり厳しいんじゃないかしら。
「くろ」さんの状況を、お手紙から冷静に汲み取らせていただいた上で。
あなたの救いにつながるアドバイスは、一体どの方向性なのか。
正直今あたしは、書く筆に迷いを覚えていたりします。
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