2026.04.27
深める
それでね、「おふぐ」さん。
あたし正直、そのいのちが過不足なく満ちているのなら(かつ、将来的にもそうだと思えるのなら)、あなたが今後恋愛から遠ざかっていったって、それでもいいんじゃないかって思うの。
誰かと共なる状態であるのが至上という「つがい規範」とでも呼びうる考え方は、この世では大変支配的だけれど。
パートナーがいようがいまいが、あなたの人生はあなたのもの。
あなたという星が、これからも健やかに軌道を描いていけるのであれば、おのれに衛星がいるかいないかを特段気にする必要はない。
そのまま人生という名の宇宙空間を、自分なりに進んでいけばいいと思うのです。
ただし。
星の軌道というのは、他の星との引力によって決められていますよね。
太陽と地球との間はもちろん、地球と他の惑星との間にも引力が働いて、その公転の先行きが定められていく。
それと似たように人間の歩みというのは、独りで、ひとりでに成り立つものではありません。
周囲に、何がしか互いに影響を与え合っているような人達が、家族や友人、職場関係など、様々なかたちで「おふぐ」さんにもいるはず。
そして、そうした人達との関係性の中であなたの人生は、これまでだって様々に変化し、進行してきたんじゃないかと思います。
そんな歩みを、これからも続けていく上で。
自分には地球にとっての月のような存在と引力を働かせ合うことが、生きていく上で不可欠だと感じるなら、恋というものと今一度向き合ってみた方がいい。
ともに円を描く相手を、ぜひ見つけようとしてほしいなって、あたしはそうおすすめしたい。
思い出してみてほしいの、元パートナーさんとの日々。
きっとあなたのこころや生活に、潮の満ち引きのような動きが、相手の影響で色々あったはず。
この動きは、時に煩わしいものだったでしょう。それに比べれば、今の方が確かに自由で、気楽かもしれない。
でも、潮汐に合わせて新たな生命が生まれてくるように(サンゴとかが好例よね)、当時のあなたにはおそらく、独りでは得ることの叶わない豊かな彩りがあったはずです。
その彩りが自分の人生に欠かせないのか、はたまた否か。
「おふぐ」さんにはそれを、どうか今自分自身に問いかけてみてほしい。
その先に「このままでいい」のかどうかの答えが、おそらく自然と見えてくるはずだから。
その結論がひとりでいたいなら、それでいい。
そしてなんなら、「誰かといたい」が答えでもいい。大切なのは、あなたが引かれるのがどこか。
「おふぐ」さんという星が、今後も美しくかつ実り多くあり、この時空での歩みをたゆまず続けていけることを。
同じセクシュアリティを名乗る別の星として、これからも願っていますね。
というわけで、今回はゲイ当事者からのメッセージと向き合う機会を得ました。
いやぁ、もっともっと語りたくなる話題だったんだけれど、今日は紙面の関係上この辺で。
にしてもさ。
はぁ…あたしもステキな誰かと、ときめくアトラクションに興じたいなぁ。
自分自身の生き方というか、今後の軌道も考えさせられるお悩みだったじゃないのよ。
どうしてくれんのッ!?←
皆さんからの様々な投稿、今後もお待ちしておりますね。笑
ではでは、Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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