2025.07.11

食べる

「食べたかったら連絡して」謎多きカレー専門店の絶品ハヤシライス【函館】

ふとしたとき、いつのまにか私たちの目の前から姿が見えにくくなった「恋しい味」の存在に気づくことがある。

【店のハヤシライス】もその一つではないだろうか。

気づけば、函館の飲食店の品書きから徐々に、少しずつ消えている。

あんなに好きだったのに。あんなに美味しいのに。

いまこそ声を大にして言おう。私たちは【店のハヤシライス】に会いたい。

前編を読む:「ハヤシライスが、恋しくなってきた。」函館・五島軒本店の王様椎茸のハヤシビーフ。【前編】

函館ナントカ食堂の通常はないハヤシライス。

店舗営業日もあれば、キッチンカーでの出張販売の日もある。神出鬼没な変則営業で、その実態をなかなかこちらに掴ませてくれない謎多きカレー専門店『函館ナントカ食堂』。

ただし仕事は丁寧で、うまいものを確実に提供してくれると評判の店である。レギュラーメニューはドライタイプの看板メニュー「函館なんとかカレー」と焼きそばのみで、あとはその時々によってメニューが決まる。

ちなみに取材当日にあったのは「もつカレー」「アゴ出汁とツナのカレー」など。しかしこれらも常にあるわけではない。

「お客さんに決めてもらうとありがたいです(笑)。もつカレーもツナのカレーも、お客さんの要望でつくったもので。でも一度つくれば30人前分くらいは仕込むんですよ。基本的に飽きっぽいんです。だから同じことをずっと続けられない。かといって珍しいメニューを出して、それが全然売れなかったら売れなかったでヘソを曲げる。非常にややこしいタイプですね」と自嘲する店主の岡本隆さん。一部のコアなファンが絶品と太鼓判を押すハヤシライスも不定期メニューで、いつもあるわけではない。

「もし食べたい場合は、来店3日前くらいまでに連絡をもらえればつくりますので(笑)」

店舗営業日とキッチンカーの出没場所はインスタグラムで各々チェックを。

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

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