2025.07.10

食べる

「ハヤシライスが、恋しくなってきた。」函館・五島軒本店の王様椎茸のハヤシビーフ。【前編】

ふとしたとき、いつのまにか私たちの目の前から姿が見えにくくなった「恋しい味」の存在に気づくことがある。

【店のハヤシライス】もその一つではないだろうか。

気づけば、函館の飲食店の品書きから徐々に、少しずつ消えている。

あんなに好きだったのに。あんなに美味しいのに。

いまこそ声を大にして言おう。私たちは【店のハヤシライス】に会いたい。

五島軒本店のハヤシライス

どれだけ函館の飲食店からハヤシライスが消えかけようと、ここに行けばちゃんと会える。そんな安心感を与えてくれるのが『五島軒本店』だ。1879(明治12)年創業の同店のメニューに、ハヤシライスが加わったのは大正期のこと。二代目社長・若山徳次郎(1878〜1838)が、1901(明治34)年から2年間にわたり東京・帝国ホテルで修業を積み、そこで学んだ技術を持ち帰り現在までの五島軒における2本の柱・フレンチとカレーの道筋をつくった。その時代に持ち込まれたのがハヤシライスだと言われている。

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

https://www.facebook.com/p/peeps-hakodate-100063637267392/?locale=ja_JP

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X