ふとしたとき、いつのまにか私たちの目の前から姿が見えにくくなった「恋しい味」の存在に気づくことがある。
【店のハヤシライス】もその一つではないだろうか。
気づけば、函館の飲食店の品書きから徐々に、少しずつ消えている。
あんなに好きだったのに。あんなに美味しいのに。
いまこそ声を大にして言おう。私たちは【店のハヤシライス】に会いたい。
どれだけ函館の飲食店からハヤシライスが消えかけようと、ここに行けばちゃんと会える。そんな安心感を与えてくれるのが『五島軒本店』だ。1879(明治12)年創業の同店のメニューに、ハヤシライスが加わったのは大正期のこと。二代目社長・若山徳次郎(1878〜1838)が、1901(明治34)年から2年間にわたり東京・帝国ホテルで修業を積み、そこで学んだ技術を持ち帰り現在までの五島軒における2本の柱・フレンチとカレーの道筋をつくった。その時代に持ち込まれたのがハヤシライスだと言われている。
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