小児がんと闘っているこどもたちのために、小学3年生の男の子が動きました。
「レモネードスタンドで集めたお金を寄付したい」懸命に取り組んできた子どもたちの姿に密着です。
札幌市中央区の山鼻地区。
診察がない日曜日にもかかわらず、診療所に人が集まってきます。
開かれていたのは「文化祭」。地域の人たちが趣味や特技を披露します。
その中に、人だかりができているブースを見つけました。
「いらっしゃいませ、レモネードいかがですか?」
小学生たちが作る「レモネードスタンド」です。
」
企画したのは小学3年生の青木瑛都(えいと)くん。
将来の夢は「誰かのために」を大切にした会社の経営者です。
「札幌南高校の学校祭でレモネードスタンドを見て、おもしろいなと思って始めた」
「レモネードスタンド」は、アメリカで小児がんで死亡した女の子が生前、「同じ病気の子どもを助けたい」とレモネードを販売し、そのお金を寄付するという世界に広がった取り組みです。
この日のスタッフは、瑛都くんが所属していた劇団の仲間のほか、診療所が依頼した札幌南高校のボランティアの学生たち。
目標は「200杯」。瑛都くんは「客の呼び込み」や「列の整理」を担当します。
瑛都くんたちが、準備を始めたのは、2024年の夏休み。
診療所に直接電話をしてアポを取り、手づくりの企画書を手に打ち合わせを重ねてきました。
■「正直、戸惑った。でも…」こころが男性どうしのふうふが、授かった命 【忘れないよ、ありがとう①】