2024.10.07
深める夫婦が結婚後も、それぞれの名字を名乗り続けることができる【選択的夫婦別姓】。最新の世論調査では、過去最多の61パーセントが賛成しています。
札幌でも実現を求める訴えが起きていますが、根強い反対の声から実現には至っていません。
名字で“家族の絆”は変わるのか、別姓の両親を持つHBC三栗谷皓我記者が取材しました。
連載「じぶんごとニュース」
庭のデイジーの花を横目に、私は25年間、抱き続けてきた疑問を両親に尋ねました。
「一瞬自分の名字が変わったわけじゃない?『三栗谷』の方に。その時の感覚って?違和感はあった?」
その問いに応えるのは母、「山本明佳」です。
「すごくあります。20代の一番後半に結婚したので、その20何年っていう割と記憶も鮮烈な年代だったので」
テレビ局で記者になって4年目になる私。私の両親は夫婦で名字が違うのです。
父は「三栗谷」、母は「山本」。
周囲と違うことに気づいたのは、小学3年のころ…学校の教室で配られたPTAの会報を読んだときでした。
友人たちの両親は皆、母親の名字が省略されて表記されているのに、私の両親だけ「三栗谷信明・山本明佳」とフルネームで表記されているのを見て疑問に思ったのです。