今回ガイドをしてくれたのは、インストラクターの有岡さんです。
有岡さんはガイド歴20年のベテラン。子供の頃に近所に住んでいた人が砂金を掘って生計を立てていて、それがきっかけで砂金掘りに興味を持ったのだそう。
実際に昭和46年までは、砂金掘りで生活している人がいました。最盛期の明治30年代には1日に約100g、年間で20kgほど採れたこともあるのだとか。
昭和46年以降も、歴舟川でも趣味で砂金掘りをする人はいました。平成28年8月の台風10号の被害で川の流れが変わってしまうまでは、かなり大粒の砂金も採れたそうですよ。
「現在は砂金が溜まる場所がなく、採れる砂金も小粒になってしまいました」と有岡さんは言います。
体験は例年6月から開始していますが、2024年は試験的にゴールデンウィークから開始しました。人数が一番多かったのは5月4日で、11組の参加があったのだそう。
体験は9月末まで実施され、遠くは九州や海外から来る方もいます。地元の小学生が体験にきたり、東京のフリースクールから修学旅行にもくるのだとか。
体験者の中には砂金掘りにはまってしまい、それがきっかけで帯広畜産大学を目指している小学生のお子さんもいるのだそう。
一度やり始めるとつい夢中になってしまい、時間がたつのも忘れてしまいます。
「大樹町は観光資源が少ないので、砂金掘り体験で大樹町に来てくれる人が増えればうれしい」と有岡さんは言います。
みなさんもぜひ大樹町を訪れ、砂金掘りを体験してみてはいかがでしょうか。砂金掘りに夢中になると、明治時代のロマンを感じられますよ。自分の手で砂金を見つけ出した時の感動は、他では味わうことができませんよ!
【インストラクターのガイド付き砂金掘り体験】
・実施期間:令和6年(2024年)4月26日から9月30日まで
・実施場所:歴舟川上流 大樹町カムイコタン公園キャンプ場付近
・詳細は大樹町HPをご確認ください
※2024年5月時点の情報です。最新の情報は公式HP等でご確認ください。
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文・取材:カンベ アキラ
編集:Sitakke編集部・ナベ子
<カンベ アキラ PROFILE>
北海道が大好きすぎて、2014年に関西から移住したアラフィフ。現在は十勝在住の旅好き。「北海道観光マスター」「十勝の観光文化検定」の資格所持。「北海道コンシェルジュ」「北海道旅行モデルプランナビ」の2サイトを運営。自ら体験して確かめた北海道の観光スポットやグルメ、お土産やお取り寄せ情報を発信しています。北海道旅行のプランニング相談も「ココナラ」で随時受付中。ゴールデンカムイにドハマりしていて、道内各地を聖地巡礼しています。(スタンプラリーも全制覇)Web情報サイト「北海道Likers」でも執筆中。
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