2024.05.24
深める重ねてになるけれど、ここであたしは「この世界諦めてどっか行こう!」と言いたいわけではありません。それは、どう頑張っても無理な話。
「今」とは誰しも、向き合わざるを得ないもの。
そうではなくて。
なんなら「学歴なんて関係ない!」というスタンスを取るのでもなくて。
「学歴」という呪いがこの世には確実にあり、それが何人にとっても多かれ少なかれ居心地の良いものでは無いんだと、はっきりしっかり理解すること。
そう理解することでまずは自分のこころを、その呪いの囲い•縛りから解放してあげること。
それがきっとあたしたちを、箱庭からの卒業に導いてくれるんじゃないかしら。
棺の中から手が伸びてきて、あたしたちを引き戻そうとすることもあるかもしれない。お手紙に出てきた教授や元彼は、そんなゾンビみたいな人物だったんだと、あたしは思う。
でもそんな人だけじゃないはず。あなたの周りにも、学歴を絶対視することを根本的に辞め、その呪縛から自らを解放しようとしている人は、きっといる。
そうした人たちと出会い、つながっていくことができれば、今抱えている苦しみや悲しみ、疲れも癒えていくもの。
そのためにも、まずは「箱の外」を、あたしたちはどんなに嫌になっても目指し続けるっきゃないと思うの。どうかしら。
確実にそこに辿り着けるとは言えないんだけれど。
キバナノアマナさん、その花言葉通り「前途洋々」な未来が我々には広がっていると信じて。
これからもあなたには、棺からの復活にチャレンジしていってほしい。あたしも一緒に、自分なりにトライしていこうと思うから。
呪いを卒業したその先に、たくさんの祝福が咲き誇りますように。
そんなあたしの祈り、きちんと届くといいなぁ。そう思いながら今回は筆(キーボード)を走らせてみました。
キバナノアマナさん、呪縛と闘うひとりの同志として、これからもあなたのことを応援していますからね!
というわけで、今回は学歴という話題から始まって、世に蔓延る様々な「呪縛」という、個人的にずっと向き合い続けているテーマについても綴らせていただきました。
この連載の初期、確か第3回目のコラムの時点でもう既に、この「呪い」に関する話はさせてもらった覚えがあるのよね。やだあたしったら。もうちょい話にバリエーション無いのかしら。←
こちらも改めてご一読いただければ幸いです。
さてさて、今日も花瓶のお水、そろそろ変えてあげよっと。
今日も脳内がお花まみれ、てる子だったのでした。
ではでは皆さん、Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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