2024.05.15

暮らす

「クマがお母さんを連れて山に…」消えていく母の声 息子が残した肉声に、子孫たちが向き合う

「憎たらしいクマだけど…」

クマの毛皮が、沼田町の資料館に残されています。
慰霊祭の後、村田家で訪れました。

体長2メートル、体重340キロ。私たちの先祖を襲ったクマです。

「大きいな」と声をもらした孝。
「この先、若い人はどういうふうに見て感じるかもわからんけど、我々にとっては憎たらしいクマだけど、100年たったら貴重品」と話していました。

事件現場の近くにも、孝と一緒に訪れました。

ここ沼田町で、100年前に起きた事件を、忘れないように。

北見から来た40代の親族は、「(事件と)遠いようで近いなって。だから僕たちがやっぱり話をしっかり残していけたらなとは思います」と話していました。

現場近くには、「クマ出没注意」の看板が出ていました。

道内各地で、クマと人の距離は、今も続く課題です。

楽しい祭りの夜を、これからも

沼田町の夏の風物詩・夜高あんどん祭り。

祭りの夜は、楽しいものであってほしい。

100年前の事件を繰り返さないために。
今を生きる私たちに、教訓を引き継ぐ責任が残されています。

連載「クマさん、ここまでよ
暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。

取材:HBC報道部・岩見沢通信員・村田峰史
文・編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容はHBC「今日ドキッ!」での放送時(2023年8月)に基づきます

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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