2024.05.15

暮らす

「クマがお母さんを連れて山に…」消えていく母の声 息子が残した肉声に、子孫たちが向き合う

近づくクマと人の距離…100年前の事件

左の腕章を下げているのがHBC岩見沢通信員・村田峰史

私はHBC報道部の岩見沢通信員・村田峰史です。
ここ数年、「クマの出没」の取材が増えているのを実感します。

そんな私の先祖は、100年前、クマに命を奪われました。

石狩沼田幌新事件(いしかりぬまたほろしんじけん)。
1923年8月、祭りの帰り道の一団がクマに襲われました。

まず村田家の近くに住んでいた林健三郎さんがクマに襲われ、重傷を負います。

次に当時13歳だった村田家の8男・幸次郎が襲われ、一撃で死亡。

続いて母・村田うめ、7男の與四郎(よしろう)が襲われました。

初めての慰霊祭

私はうめの玄孫に当たります。

事件からちょうど100年の日、村田家は初めての慰霊祭を開きました。

北見や上富良野町などから集まった、17人の親族。

事件のその後を生きた先祖たちが、つないできた命です。

村田孝(たかし)、84歳。

彼の父親・村田與四郎(よしろう)は、町に残された資料には、「死亡した」と書かれています。

しかし、実は生きていたのです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X