2024.04.09

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「女性を助けるのは、女性」北海道の女性研究者たちが向き合ってきた「働くこと」の変遷…大事にしているある言葉とは

会と自身…これからがもっと「パワフル」に!

もちろん、先生自身も「止まらず」に、今も自身の研究を続けています。

専門は、モンゴルのお酒「馬乳酒」。

その名の通り、馬の乳を原料としていて、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

遊牧民で、野菜をとる習慣のないモンゴルの人々が、どのようにビタミンをとっているのか…。

その答えが「馬乳酒」なんだそう。

多いときは年に3回、モンゴルを訪れて研究を重ねてきました。

モンゴルでは現地の人々の食生活を調査し、同じものを食べて同じ生活をします。

家畜は何頭いて、何を食べているのかも調べました。

モンゴル人のお母さんと一緒に台所に立ち、料理の仕方を見せてもらいました。

家族のタイムテーブルを作って、「お父さんは何時に朝ごはんを食べて何時に家を出る」なんていうように、日々の行動すべてが、どのように栄養摂取と関わっているか、事細かに調べていくのだといいます。

こうして訪れたモンゴルのお家は200軒以上になるのだそうです。

自身の研究である馬乳酒の話をしているときの先生の顔は、とっても輝いていて印象的。

好きなものを突き詰め、とことんワクワクできるというのは研究者のステキなところだなと改めて感じさせてくれるものでした。

ちなみに、馬乳酒のお味は、「甘くないカルピス」なんだそうです。

想像つくような、つかないような…。

若い人の背中を押したい

「北海道女性研究者の会」の今後については、「まずは会員数を増やしたい」と意欲的です。

実は、「北海道」でなくても、入会できるし、「女性」じゃなくても歓迎なのだとか!

発足から48年。

今は50年目を目指し、若き研究者の応援や支援をより積極的に行っていきたいといいます。

「女性同士だから、諦めるのでなくて、背中を押す。だからこそ、一緒に何かやりたいです」

同じ「女性研究者」として

私自身も社会人経験を経て、今、大学院に通う「女性研究者の卵」です。

この進学の決断も、90歳くらいになって体力的に進学が難しくなった時に「あの時、進学していたらどうなっていたのだろう…」という後悔をしたくなかったから。

進学してもしなくても、リスクはある。

でも、ここで進学しないと、一生「たられば」が付きまとう。

そんな思いが今の私の選択につながっています。

石井先生の「後悔するのはいやだった」という言葉を聞いて、少しだけ自分の選択が間違っていなかったと思えるようになりました。

正直、まだ自分の人生がどこに向かうのか、わからないのが現状です。

でも、「女性でもなんでもできる」を体現している石井先生を見て、赴くままに自由に行動して、自分が好きな自分でいたいと思いました。

「北海道女性研究者の会」を通して考えたのは女性のコミュニティの存在。

職場や学校というコミュニティだけでなく、他の繋がりを持つことでセーフティーネットを自分で作ることの大切さが見えてきました。

そしてなんと、この取材を通じて、私も女性研究者の会に入会させてもらうことになりました。(ありがたいです)

石井先生のようなかっこいい女性たち会えるのを楽しみに、「急がず、でも休まない」自分の歩みを見つめたいと思います。

文:学生ライター・三浦夕佳
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2024年1月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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