2024.04.09
深める女性研究者の数は、少しずつではありますが、増えてきています。
ただ、「女性研究者の会」の会員も右肩上がりかというと、そうではないようで…
「みんな忙しそうで…。会報だけでも読んでと言っています。『1人じゃない』って思ってほしいです」
それぞれ所属する大学も違って、利害関係がないからこそ、なんでも話してほしいという思いで勧誘を続けているといいます。
女性研究者の会は、大事な「ガス抜き」の場。
「しょげた時とか凹んだときにそれを言えることですね。『そしたら、今度美味しいご飯食べに行こうね』って」
共感しあい、「距離感がいい」のだといいます。
「女性同士はいつも本音。そして、しなやか。日本では、若い人に価値があるけど、ヨーロッパだと大人になってもいいという価値観。そういうのっていいなと思います。歳を重ねてもパワフルでいないといけません。」
若い世代が悩んでいたら、まずは「話を聞く」ことを大事にしているという石井先生。
そしていつも伝えるのが、先輩方から言われ、大事にしている「急がすに、休まない」という言葉だといいます。
女性研究者の会として、受け継がれている大事なモットーなんですね。
「あと…」と、先生が続けます。
「女性が働く上で大切なことは、誰かに認めてもらうとかではなくて、自分の居場所を見つけること。そして、自分の足で立つこと」
恥をかいてもいいし、失敗してもいい
そして、助けてほしい時に「助けて」と言うこと。
きちんと言葉にすることが大切だと話してくれました。
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