2024.04.07

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イカの不漁で塩辛をイワシに?空きスペースでミニ水族館?100年の老舗が向き合う伝統とあふれるアイデア 根底にあるのはいつも「お客さん」【北海道・函館市】

今やっていることはムダにならない

あらたまったインタビューがひと段落したので、せっかくなのでご飯と塩辛メニュー&ビールをいただきながら、3代目と会話を続けていました。

最後に私が聞いたのは「新しいことをやりたいという人に何か助言するとしたら、どんなことがありますか?」という質問。

3代目の隆さんは、「今勉強していることと違う分野だとしても、 好きなこと、やってみたいことをやってみる、そして続けていくことが大事 」と話します。

隆さんは、家業も継ぐために商学系の大学に進みました。

でも子どものころから大好きだったのは「生物」。

高校でも生物部で、学生時代には沖縄にチョウチョを採りに行ったりもしたそう。

一見、塩辛作りには関係なさそうな興味。

でもそんな興味が、塩辛づくりに欠かせない発酵細菌の重要さを見つけ、活かすことにつながったのだといいます。

こうした経験から「今勉強していることもムダにならない」と隆さんは断言します。

「面白いことや新しいことというのは、今までの既成概念から外れて出来るもの。勉強している知識はそこで必ず役に立つ」

そして、息子で4代目の章喜さんにも同じ質問を投げかけました。

すると、返ってきた答えは「 自分の好きなことを貫いてやればやるほど、願いはかなう 」。

「自分の好きなことを大事にするべき」というポイントは親子で共通しているんですね。

新しさ迷子の私にとっても、同じく迷子な読者のあなたにとっても、きっとこの素敵なお店の例が、これからのチャレンジを勇気づけてくれるような気がします。

文:学生ライター・名畑公晴
編集:Sitakke編集部あい

※※掲載の内容は取材時(2024年1月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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