2024.04.05

深める

ケーキの上に物語を作る…「映え」のない時代から25年以上貫くカラフルデコレーション 「唯一無二」を生み出してきた“生き様”

好きなことをできる自分でありたくて

私のバースデーケーキもすべて覚えてくれていました!すごい!

馬越さんは、最初についた仕事を辞め、知識も経験もゼロのスイーツの道へと飛び込みました。

フランスやアメリカにわたり、当時の日本では「異端」だったカラフルなデコレーションケーキを信念をもって作ってきました。

その行動力や決断力は何を原動力にしていたのでしょうか。

「小さいときはとても気弱だったんですよ」と馬越さんは笑います。

小さいときから音楽が好きだった馬越さん。

始めはうまくできなくても、練習を重ねて「できる」経験を積み重ねていきました。

できるようになると、周りからも認められたり、任せられたり…

好きだから、やりたい。

努力し、継続し、結果を出す。

そんな経験が次の一歩のまた原動力になるのだといいます。

馬越さんがこれまでやってきたことは、全てが繋がり、ひとつも無駄がありません。

「音楽ができる」自分でありたいから。

「お客様を喜ばせることのできる」自分でありたいから。

そんな風に馬越さんは、”自分の生き方を考える”ことを軸に、言語の壁も、勇気の壁も乗り越えてきました。

目標を決めるのではなく、自分のあり方を決め、それを曲げない強さが、一番大切なことだったのです。

何ができるのか、何が好きなのかを”見つけよう”とするのではない。

”出会う”ために色々なことに挑戦して、生き方を曲げず、進んでいけば良いのだと、馬越さんのケーキをほおばりながら気付かせてもらったのでした。

文:学生ライター・後藤幸咲
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2024年1月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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