2024.03.22

暮らす

今回は大きく変わります!「効率化」目指し自由席は大幅に廃止…便利になるの?JRのダイヤ改正

増便に快速停車…一方で「地域分断」も

そして今回から、札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートを増便。

日中の1時間あたりの本数が5本から6本に増え、インバウンドの増加にも対応します。

さらに、札幌駅のお隣「桑園駅」にも、すべての快速列車が止まるようになります。

桑園駅周辺ではここ数年、マンション建設が進み、利用客が増えています。

桑園駅でも快速列車からの乗り換えが可能になるため、夕方の帰宅ラッシュ時の混雑緩和が期待されています。

一方、厳しい経営状況を象徴するように「廃線」する路線もあります。

根室線の富良野~新得間は、利用客の減少などから今月末での廃線になります。

映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地としても知られる幾寅駅もあり、かつては多くの観光客が訪れていました。

しかし、2016年の台風被害で、一部の区間が不通になってからは、現在に至るまで、バスによる代行輸送が続いています。

新得駅の近くで老舗のそば店を営む今井崇敬さんは、廃線による”地域の分断”を危惧しています。

「ここで断たれるわけですから、峠の向こうの人が来られない、私たちも行けない。シャットアウトされたというか、行けない地区かと思っちゃう」

廃線まであと少しとなった3月。

すでに“最後の雄姿”を見届けようと、全国から大勢の「鉄道ファン」が訪れていました。

JR北海道は、3月16日から31日のラストランまで、日中の時間帯に1往復“増便”して運行します。

廃線後は、既存の路線バスを延伸したり、増便することで地域の足を確保するということです。
 
富良野~新得間のように廃線までいかなくても、今回のダイヤ改正で「廃止になる駅」が以下の5つです。

●石勝線…滝の上駅(夕張市)
●石北線…愛山駅(愛別町)
●函館線…中ノ沢駅(長万部町)
●宗谷線… 初野駅・恩根内駅(美深町)

いずれも1日の利用人数3人以下で、廃止によって年間500万円の経費削減が見込まれます。

JR北海道は、国から経営改善を求める監督命令を受けていて、さらなる経営努力が求められることになります。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月15日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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