そして今回から、札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートを増便。
日中の1時間あたりの本数が5本から6本に増え、インバウンドの増加にも対応します。
さらに、札幌駅のお隣「桑園駅」にも、すべての快速列車が止まるようになります。
桑園駅周辺ではここ数年、マンション建設が進み、利用客が増えています。
桑園駅でも快速列車からの乗り換えが可能になるため、夕方の帰宅ラッシュ時の混雑緩和が期待されています。
一方、厳しい経営状況を象徴するように「廃線」する路線もあります。
根室線の富良野~新得間は、利用客の減少などから今月末での廃線になります。
映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地としても知られる幾寅駅もあり、かつては多くの観光客が訪れていました。
しかし、2016年の台風被害で、一部の区間が不通になってからは、現在に至るまで、バスによる代行輸送が続いています。
新得駅の近くで老舗のそば店を営む今井崇敬さんは、廃線による”地域の分断”を危惧しています。
「ここで断たれるわけですから、峠の向こうの人が来られない、私たちも行けない。シャットアウトされたというか、行けない地区かと思っちゃう」
廃線まであと少しとなった3月。
すでに“最後の雄姿”を見届けようと、全国から大勢の「鉄道ファン」が訪れていました。
JR北海道は、3月16日から31日のラストランまで、日中の時間帯に1往復“増便”して運行します。
廃線後は、既存の路線バスを延伸したり、増便することで地域の足を確保するということです。
富良野~新得間のように廃線までいかなくても、今回のダイヤ改正で「廃止になる駅」が以下の5つです。
●石勝線…滝の上駅(夕張市)
●石北線…愛山駅(愛別町)
●函館線…中ノ沢駅(長万部町)
●宗谷線… 初野駅・恩根内駅(美深町)
いずれも1日の利用人数3人以下で、廃止によって年間500万円の経費削減が見込まれます。
JR北海道は、国から経営改善を求める監督命令を受けていて、さらなる経営努力が求められることになります。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月15日)の情報に基づきます。
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