絶大な人気を誇る一番の理由は、熱量の高い個性豊かなキャラクターたちだ。一人一人のワケありな過去、サッカーにかける強い思いや葛藤を丁寧に描いている。長女によると「イケメンが多いし、長所と短所がはっきりしていて、推しやすい」とのこと。
一番のお気に入りは主人公の潔世一(ルビで「いさぎ よいち」)。「潔い」と「世界一」、源平合戦で名を上げた弓の名手「那須与一(※ルビで「なすのよいち」)をかけ合わせた造語と勝手に推察。長女はどうでもいいようだが。
サッカーにかける思いは強烈な潔だが、性格は素直で至って普通。ピッチに出ると、自分のエゴを主張しながら、周りのプレーヤーのエゴを生かし、チーム力を飛躍的にアップデートさせる。1足す1を2ではなく、3にも4にもできるキーマンがエゴイストたちの主人公という設定が逆説的で興味深い。
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