2024.02.10

育む

「まずは寝たい、上の子との時間がほしい」産後の願いを特別空間で…道内初の新しい「産後ケア」

産後ケアを特別な空間で…

それが、新たな取り組み、「産後ケアホテル」です。

2023年11月、札幌のホテルで「プレ産後ケアホテル」が開かれました。

お試しの「産後ケアホテル」となったこの日は、4組の家族が宿泊しました。

「産後ケアホテル」は、ホテルの一室で助産師が24時間赤ちゃんを預かってくれます。

そして育児の相談にものってくれます。

お母さんは自分の時間を楽しんだり、外出をしたりして自由に過ごすことができるのです。

久しぶりに赤ちゃんの育児から解放されたお母さんは、なんだかやわらかな表情に。

「久しぶりにゆっくりできて、なんか早く子どもに会いたくなりました」と笑います。

これは、道内では初めての取り組み。

Cocokara(ココカラ)の代表、高橋奈美さんです。

「非日常の空間で、ママがゆっくりできるような場所があってもいいなと思ったので、新しい形の産後ケアっていうところも含めて、私は『産後ケアホテル』をやりたかった」

こう話す奈美さんも、2歳の一人娘の子育てに追われる母親です。

出産直後、夫は自営業で出張も多く、自宅で娘と2人きり。

奈美さんの心と体は限界を迎えました。

抱っこをし続けても、朝までほとんど眠れない日々…。何も考えられなくなった日もあったのだといいます。

「もう無になっちゃったというか、このまま死んでも全然怖くないやって思っちゃった瞬間がありましたね」

奈美さんは、慣れない育児と睡眠不足が重なり、「産後うつ」に陥りました。

それは「まさか自分が」という感覚。

「今までメンタルでやられたことも全くなくて、全然産後ケアなんか関係ないだろうと思っていたんですけど、いざ始まってみると、想像以上にしんどかった」

そんなときにインターネットで知ったのが、「産後ケアホテル」でした。

でも、北海道で調べても、「産後ケアホテル」はありませんでした。

そのとき、自然と「ないなら作ろう!」と思ったのだそうです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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