2024.02.10
育む出産後の母親の不安に寄り添い、子育て経験豊富な助産師が、産後の体調管理や育児相談などの支援をする「産後ケア」。
母親を大変な日常から解放しようと、道内で初めて、ホテルでの産後ケアが行われています。
石松萌さん(34)。
日常の子育ては、まさに「戦い」です。
生後3か月の長男は、抱っこすると泣き止み、抱っこをやめると泣き始める、の繰り返し。
晩ご飯を作っていたはずなのに、なかなか進めることができません。
母親の萌さんは、抱っこしたまま片手で米を研ぎます。
今度は3歳の長女から「ママこっちやってよー」の声…。
「何をやってほしかった?」「お米研いできていいですか?」
声がけをしながらの作業です。
その後も2人の子どもの相手をしながら、なんとか長女の晩ご飯が完成しました。
しかし、それでも萌さんの仕事は終わりません。
長女のご飯の手伝いをしながら、長男を寝かしつけます。
夫は仕事を早めに切り上げ、夜は育児や家事をしているといいます。
寝かしつけても、長女が大きな音を出すと、長男が起きてしまいます。
「だから座れないんですよね、基本的には座る暇ないし、トイレ行く暇ないしみたいな」
ようやく、長男を寝かしつけて、やっとイスに座れました。
「めちゃくちゃかわいいけど、それとこれとは別ですよね…」
母親業は年中無休。
長男が生まれてからは、長女との関わり方で悩みも出てきました。
「あんまりしたくないんですけど、『待っていて』と言わなきゃいけないことが多くなっちゃって」
そんな萌さんの、今の願いは、ずばり「寝ること」。そして…
「やっぱり、長女との時間を持ちたいかな」
切実なこの願いを叶えてくれる場所がありました。
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