2024.01.20
深める秋田県出身で大学進学と同時に札幌へ移住した髙橋さん。
札幌でホームレスを初めて見た経験から、「誰から見ても暮らしやすい街になれば」と、LiNKの運営をする、公益財団さっぽろ青少年女性活動協会に入職しました。
これまで1年半、相談にあたってきた高橋さんが感じているのは、LiNKの存在の大切さ以上に、支援にたどり着くハードルの高さです。
「私が我慢すればいい」「相談することが甘え」と誰かに助けを求めること自体に、おびえている人が多いこと。
そもそも、自分の環境が当たり前になりすぎて、異常性を感じられないこと。
気づいたとしても、なかなか相談には踏み切れないこと。
2023年7月に、過去・年兄弟間での「虐待」を高橋さんに打ち明け、LiNKの支援に行き着いたあいりさんもそのひとり。あいりさんは現在、家を出て施設で新たな生活をはじめています。
だけど、これまでの相談と環境を変えたことを通して、高橋さんは、あいりさんの変化を感じます。
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