2024.01.15
出かける明治末期の北海道を舞台に、一癖も二癖もある魅力的なキャラクター達が、莫大なアイヌの埋蔵金を巡り、繰り広げる壮大な物語。
北海道出身の漫画家・野田サトル先生による大人気コミックを原作にした、実写映画『ゴールデンカムイ』が2024 年 1 月 19 日(金)から公開されます。私たちHBC北海道放送も映画制作に協力しましたッ!
これを記念し、HBCが運営する「Sitakke」では、原作やアニメの『ゴールデンカムイ』に関連したスポットやグルメ情報について特集!今回は、原作とアニメの両方に出てくる、とある食べ物について注目しました。
こんにちは、『ゴールデンカムイ』ファンの編集部ナベ子です。
前回の 「北海道開拓の村」編に引き続き、お面越しに失礼します。
突然ですが、私が食べているものはなんでしょうか。
正解は……そう、「月寒あんぱん」です!北海道で長年愛され続けている、素朴なおいしさが魅力のお菓子です。道民にはなじみ深い味ですよね。
作中でも複数に渡って登場する食べ物と言えば……そう「月寒あんぱん」!
北海道民には馴染みのある味でもありますが、あらためて考えてみると、その起源や成り立ちについてはあまり知らない人も多いのでは?
というわけで、「月寒あんぱん」のことをもっと知るべく、今回は「月寒あんぱん」工場にやってきました!
というわけで、恵庭にある「月寒あんぱん本舗ほんま」の工場に来てみました。鯉登少尉(私物のフィギュア@野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会)もお連れしました。
事前に「月寒あんぱん」の公式HPを見て、どうしても確かめたいことがあったんです。
それは…『ゴールデンカムイ』で描かれた歴史と、月寒あんぱんの歴史に”時代考証のズレ”があるんじゃないか!? という仮説です。
作中の中で、月寒あんぱんが出てくるのは合計3回。
時系列順でいうと、1回目は、当時14歳の鯉登少尉が、北海道から鹿児島にやってきた、若き日の鶴見中尉に月寒あんぱんをもらい、日清戦争で戦死した兄の墓の前で一緒に食べるシーン。
2回目は、鹿児島から函館に引っ越してきた、子ども時代の鯉登少尉が、”謎のロシア人”に拉致され、月寒あんぱんを食べさせられるシーン。3回目は…ネタバレ防止のために伏せますが、物語の後半、とある緊迫したシーンで出てきます。
「月寒あんぱん」の公式HPによると、会社が創業したのは、明治39年です。歴史の長い会社であることは間違いありません。しかし、14歳の鯉登少尉が初めて月寒あんぱんを食べたのは、おそらく明治33年ごろのはず。
(鯉登少尉いわく、兄が戦死したのは明治27年で「アタイが8つのときじゃした」とのこと。月寒あんぱんを初めて食べたのは鯉登少尉が14歳のときなので、そこから6年経っているはず...という計算です)
つまり、明治33年前後(=鯉登少尉が月寒あんぱんを初めて食べたとき)って、「月寒あんぱん」って存在してないのでは...?
そんな仮説を検証すべく、「月寒あんぱん」について詳しい人に話を聞いてみることにしました。