2023.12.29
深める一度感じた恐怖は、おいそれとは消えないでしょう。でも、その恐怖の対象をよく知ろうと取り組み、自分と相手の間柄を冷静に、適切な理論を挟みながら考察してみることで「なんだ、こんなことなんだ」と、肩の力を抜く瞬間は作れるような気がするの。
それが、紅炉一点雪さんと"男性"というグループの関係性を、あるいは、その関係性についてのあなたのこころの捉え方自体を、根本から変えてくれるかもしれない。
フランシス•ベーコンは「知は力なり」と言いました。それとは異なるニュアンスですが、知識は、確実に人を救う。あたしはそう信じています。
紅炉一点雪さん、ぜひあなた、その知の炉を煌々と紅く燃やしてみてください。
それまでのトラウマも、自省も葛藤も、ふわっと一片の雪のように溶け去るはずだから。
あなたの探究が、あなた自身の生きやすさにつながっていきますよう。
西創成の地から、紅炉一点雪さんの幸せを願い、このコラムを贈りますね。
というわけで、今回は男性恐怖症という話題から出発し、知の可能性について思いを馳せてみました!
年の瀬の書き納めとしては、なんだかかたい文章になったけれど……。
ある意味あたしらしい内容になったかも、と勝手に満足しています。笑
さてさて、2023年ももう終わるのね。
年越す準備はちっともできていないけれど(むしろ師走すぎて、これが地獄なのねって感じ)、新年を穏やかに迎えられるといいなぁ。
読者の方々も、どうかよいお年をお迎えください。
そしてこの年末年始、少し時間ができたら、みなさんも知的探究の道に一歩を踏み出してみてはどうかしら。
暇つぶしとしてもおすすめよん(なんつって)。
ではではみなさん、また来年。
Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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