2023.12.29

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「男性」が怖い。本当は性別問わず相手と向き合いたいのに...。どうすればいい?【お悩み#53】

こころというのは、習慣や習性におおいに引っ張られるところがあるというか、何かのきっかけでそのかたちが定まってしまうと、とある条件下では意図せずとも固定の反応をしてしまうようになる。

紅炉一点雪さんは「世間的に見れば大したことではない」と書いていらっしゃるけれど、決してそんなことはなくて、過去の2回の男性からの詰問は、もしかしたら、あなたのこころのかたちを望まぬ方向に決定づけてしまったのかもしれない。

そりゃ「いまだにトラウマになって」いるはずだ……と、相談を受けている身としては、紅炉一点雪さんのこれまでを思い、きっとずっと辛かったんじゃないかなぁと心配にならざるをえませんでした。

それにしても、世に広まっている「男性恐怖症」に関するアドバイスって、いろいろな種類のものがあるみたいね。そして、その中でも目立つタイプのやつは、どうやら「あえて男性と会いましょう」って方向性のものらしい。

ちょっとネットで調べるだけでも、「優しい男性と知り合いましょう」からはじまり(中には「女性的な男性を見つけましょう」なんてものも)、「意識せず男性と付き合うために、何かのサービスを受けるときには男性のスタッフを選びましょう」とか、「婚活パーティーなどのイベントに行ってみて、たくさんの男性と知り合いましょう」とか。

イメージ

でもそれって、どうなのかしら。

確かに、男性との接触機会を増やすことで、男性という存在に慣れていくっていうパターンはあるのかもしれない。ただ、それで紅炉一点雪さんのようなタイプの、こころの"ひずみ"(と、あえて言わせてね)が癒せるとは、あたしには思えない。
そもそも「男性が怖い」って言ってる人に、男性と会うよう忠言するなんて、あたしだったらできないなぁって。

(中には、医療機関でのカウンセリングを勧めるものもあったり。こころに対して適切な治療を行うことは、あたしは必要だと思っているタイプなのですが、メンタルクリニックに気軽にアクセスできる人ばかりではないしなぁと、アドバイスとするにあたっては慎重になるところもあります。)

世の中には、実に様々な言葉や意見が飛び交っているんだなぁと感じつつ。
「自分は紅炉一点雪さんのために、芯からの文章を紡がねばなぁ」と、改めてコラムとして誰かに何かを伝えることの責任みたいなところも感じさせられ、身が引き締まる思いを今回、2023年最後の回にふさわしく、抱かせてもらったりもしていたのでした。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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