2024.01.04
暮らす北海道とクマの課題は、いま始まったものではありません。
1頭のクマによって8人が死傷した「石狩沼田幌新事件」から、2023年で100年が経ちました。
8月、子孫たちが初めての慰霊祭を開き、埋もれていた真実を見つめ直しました。
(詳細:「「マッチをすったらクマの顔が見えた」祭り帰りに襲われて…“死んだはず”の被害者の肉声、子孫が見つけた」)
近年、再びクマとの距離が近づいてきました。
2019年から2023年までに、60頭以上の牛を襲っていたとみられるクマ、「OSO18」。
なかなか罠に入らず、7月末に駆除されるまで、4年間も被害が続きました。
人の暮らしの近くで相次ぐ出没、被害…。
2023年は、全道のみならず、全国の課題となりました。
「ヒグマフォーラム2023 in 札幌」では、専門家らが「残された時間はもうない」「待ったなし」と、強い言葉でクマ対策の必要性を訴えました。
では、どんな対策が求められているのか。後編の記事でお伝えします。
【後編:札幌のクマ出没、過去10年で最多…2024年はどうなる?去年の動きから、これからの対策を考える【人編】】
この記事で紹介したのはごく一部。
道内のクマの出没については、「クマここ」の「クマの近況」のページで、地域ごとにまとめています。
連載「クマさん、ここまでよ」
暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。
※掲載の内容は取材時(2023年)の情報に基づきます。
■クマがサケマスを食べる…札幌の住宅地でも?知床の「楽しい解決策」から考える