最後に「冬眠」の季節のNG行動です。

2023年の道内では、12月に入ってからもクマの出没が続き、「冬眠しないの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。

クマの足跡。2022年12月31日/札幌・中央区

おととしも12月31日・大みそかに、札幌市中央区の円山でクマの目撃情報が相次いだので、冬も油断は禁物です。

『ゴールデンカムイ』の冬山のシーンに、NG行動がありました。

それにまつわるのが…こちらの写真、何かわかりますか?

撮影:札幌市

クマの「冬眠穴」です。

見つかったのは、札幌の住宅街からわずか500メートルの位置。
市民が多く訪れる、「三角山」です。

2022年3月、クマの巣穴を調べていた男性2人が、クマに攻撃され、けがをしました。そのクマはすぐに逃げましたが、巣穴から子グマ2頭が見つかりました。

ヒグマは冬に子どもを産みます。その後、春まで穴の中で子育てをしています。

“冬眠”というと、ずっと眠っているようなイメージですが、クマには、何か外敵が近づいたらすぐに動けるくらいの意識があります。
のぞき込んだり、刺激したりするのはするのはNG行動です。

ここまで、『ゴールデンカムイ』の“NG行動”を書いてきましたが…映画を見終わったナベ子編集長は、笑顔でこう言いました。

「あのNG行動がなかったら、杉本とアシㇼパの出会いはなかったんだよね~! そこがオタクにはたまらないところ」

うーん、本物のオタクは、器が大きい。

私も、NG行動を含め、「描写がスゴイ」「逆に正しいおそれがある」と思いました。どこが「スゴイ」のかは、後編の記事でお伝えしています。

【後編:『ゴールデンカムイ』のクマは「ちゃんと怖くて、怖くない」。描写から考察する「北海道への想い」

「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵は、連携するまとめサイト「クマここ」でくわしくご紹介しています。
クマについて知った上で『ゴールデンカムイ』を見直すと、新たな発見もできるはず…。

ナベ子編集長の一癖も二癖もある記事や、映画の情報は、特集「今こそ沼るッッ!ゴールデンカムイ愛」で読めます。

連載「クマさん、ここまでよ

文:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は取材時(2023年)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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