2024.01.19
暮らす最後に「冬眠」の季節のNG行動です。
2023年の道内では、12月に入ってからもクマの出没が続き、「冬眠しないの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
おととしも12月31日・大みそかに、札幌市中央区の円山でクマの目撃情報が相次いだので、冬も油断は禁物です。
『ゴールデンカムイ』の冬山のシーンに、NG行動がありました。
それにまつわるのが…こちらの写真、何かわかりますか?
クマの「冬眠穴」です。
見つかったのは、札幌の住宅街からわずか500メートルの位置。
市民が多く訪れる、「三角山」です。
2022年3月、クマの巣穴を調べていた男性2人が、クマに攻撃され、けがをしました。そのクマはすぐに逃げましたが、巣穴から子グマ2頭が見つかりました。
ヒグマは冬に子どもを産みます。その後、春まで穴の中で子育てをしています。
“冬眠”というと、ずっと眠っているようなイメージですが、クマには、何か外敵が近づいたらすぐに動けるくらいの意識があります。
のぞき込んだり、刺激したりするのはするのはNG行動です。
ここまで、『ゴールデンカムイ』の“NG行動”を書いてきましたが…映画を見終わったナベ子編集長は、笑顔でこう言いました。
「あのNG行動がなかったら、杉本とアシㇼパの出会いはなかったんだよね~! そこがオタクにはたまらないところ」
うーん、本物のオタクは、器が大きい。
私も、NG行動を含め、「描写がスゴイ」「逆に正しいおそれがある」と思いました。どこが「スゴイ」のかは、後編の記事でお伝えしています。
【後編:『ゴールデンカムイ』のクマは「ちゃんと怖くて、怖くない」。描写から考察する「北海道への想い」】
「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵は、連携するまとめサイト「クマここ」でくわしくご紹介しています。
クマについて知った上で『ゴールデンカムイ』を見直すと、新たな発見もできるはず…。
ナベ子編集長の一癖も二癖もある記事や、映画の情報は、特集「今こそ沼るッッ!ゴールデンカムイ愛」で読めます。
連載「クマさん、ここまでよ」
※掲載の内容は取材時(2023年)の情報に基づきます。