2023.12.02
深める小樽運河に夕日が差し込んできた頃、私の人生相談は幕を閉じた。
この日、私が出会った二人は、時代も場所も異なったところで生き、異なった考えを持った人たちだった。
Kusataroさんは、好きなことを仕事にすべく、全力で。奥平さんは、仕事と好きなことを別のものとして、どちらも大切に。
まったく違う人生を歩んできた二人。でも、好きなことを心から楽しそうに話す姿がとても似ている気がした。
二人とも「いまこの瞬間」を楽しんでいるということが、話しぶりからとても伝わってきた。私は「素敵だな」と心から思った。
小樽運河は、ことしで100周年を迎えるらしい。
これからも、さまざまな人生が交差し、それぞれの物語が紡がれていく場所であり続けるんだろう。
私も焦らなくたっていい。
景色を楽しみながら、「いまこの瞬間」を噛みしめて、歩いていきたい。今日ここで出会った二人のように。
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―海と人生・みっちゃん編 おわりー
文:学生ライター・みっちゃん
編集:Sitakke編集部 ナベ子
※掲載の内容は取材時(2023年9月)の情報に基づきます。
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30歳の学生が、初対面の「バイク乗り3人組」に人生相談をしてきた話【海と人生②】