2023.11.27

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ゴールデンカムイで衣装も担当!「カッコよく生きるアイヌ」女性工芸家の思い【北海道・平取町】

ゴールデンカムイの衣装も!追い風受けて続ける「継承」

そんな決意をして、アイヌ工芸家として40年。

関根さんは、今、父の誇りを胸に、アイヌ文化を若い世代に伝える活動に力を入れています。

10月、札幌新陽高校で1年生向けに開かれたアイヌ工芸の体験授業。

関根さんが講師を務めました。

自然と共に生きてきたアイヌ。

この日は、カゴや刀掛け、民族衣装などを作るときに使う、生活に欠かせない編み方「カエカ」でブレスレットをつくります。

アイヌの知恵と技術を知ってもらうのが狙いです。

関根さんの活動は「楽しく、ポジティブ」が信条です。

高校生たちにとって、今は、アイヌ文化といえば「ゴールデンカムイ」。

明治末期を舞台にした冒険活劇で、日露戦争がえりの元軍人・杉元佐一を主人公とし、アイヌの少女「アシリパ」(「リ」は正式には小文字)も、重要なキャラクターとして登場します。

2024年1月には実写映画化の公開を控えていますが、実は、その「アシリパ」の衣装の刺繍も、関根さんが担当しました。

「ゴールデンカムイなどの影響で一時下がっていたアイヌへの注目が上向きになっている。今がチャンスと思っています」と話します。

「今が動き時」と話す関根さんが若い世代に残したいもの。

それは「カッコよく生きるアイヌ」です。

以前、アイヌ語教室を開いたときに、ある少女に「真紀ちゃんみたいなアイヌになりたい」と言われたことを宝物のように大事にしているという関根さん。

「そんな風に思ってもらえる生き様をみせたい。だからカッコいいアイヌで生きたい」と力強く答えてくれました。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年11月14日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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