人生で大切なことってなに？30歳の学生が、初対面の「釣り人」に人生相談をしてみた【海と人生③】

二人の職業観

MさんとYさんが出会ったのは、勤務先のスーパーマーケット。そこから友人になって、30年来の仲になったんだそう。

スーパーで、Mさんは17年働き、Yさんは15年働いた。
10年以上も同じ職場で働く中で、仕事に行くのが嫌になったことはないのだろうか。

「仕事は楽しかったよね。単調だったけど、仕事仲間に会えるからね」「うんうん」と、またもや即答だった。

私は、なんだか質問したこと自体が、恥ずかしくなった。二人みたいに「仕事が楽しかった」と即答なんてできない。
働いていた頃の私は「仕事＝労働・義務」だと思い込んでいた。仕事に対して、楽しいと思える余裕なんてなかった。

仕事仲間に会えるからて「仕事が楽しい」と感じることできる、二人の感覚。たしかに大事なことかもしれないと、二人の話を聞いてハッとした。

楽しそうな表情で続ける二人。

「働いてお金が入ることも楽しみの一つよね。私は旅に出るのが楽しみなの。ついこの間も４月〜5月の半ばまで一ヶ月半かけて、日本一周をしていたのよ」と、Mさん。すかさず、Yさんが「Mさんはね、日本１周どころじゃないのよ。たくさん行ってるの」と補足する。

そんなYさん自身も、ヨーロッパや東南アジアをはじめ、世界中を旅した経験があるとのこと。

旅をする理由を二人聞いてみると、「うーん、好きだから。家にじっとしていられないのよね」と、二人とも即答。

釣りをするMさん

YさんもMさんも、子育ては終わっていて、お互いの子どもは同い歳。Mさんにはお孫さんがいるそう。

子育ての秘訣について聞いてみた。

「自信を持って育てればいい。あとは特に何もない。自由にやりたいことをやらせる。いま、子育ても終わって、人生楽しいわ」と話すYさん。
うんうん、と頷くMさん。