HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
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新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。 北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は、室蘭やきとりの老舗に注目しました。
創業77年の老舗やきとり店に代々伝わる「秘伝のタレ」が、いま受け継がれようとしています。
室蘭やきとり。
「やきとり」とは言うものの、実際には「鶏肉」ではなく「豚肉」。
そして、「長ネギ」の代わりに豚肉と相性の良い「玉ねぎ」を使い、甘みのある“たれ”と洋がらしでいただくのが室蘭やきとりの特徴です。
室蘭やきとりが誕生したのは昭和の初め。
当時日本は戦争による食料増産と、軍用靴の製造に必要な豚皮を確保するため、養豚が奨励されていました。
鶏肉よりも安価だった豚肉のやきとりは、室蘭の製鉄所で働く労働者たちの胃袋を満たす、欠かせないソウルフードとなっていったのです。
かつて、室蘭一の賑わいをみせた中央町に、室蘭やきとりの老舗があります。
昭和21年創業の「吉田屋」です。
住所:室蘭市中央町2
電話:0143‐23-2948
営業:午後5時~午後11時
定休日:日曜
創業77年の味を守るのは、三代目を務める、吉田静枝さん。
77歳になった今も、店に立ち続けています。
愛され続けるロングセラーは、秘伝のタレを代々守り続ける吉田屋の室蘭やきとりです。
静枝さんの1日は、午前中の仕込みから始まります。 豚バラ肉を切りそろえ、「串打ち」していきます。
そして、創業当時から受け継がれてきたのが、“タレ”。
レシピは門外不出。 でも、そのおいしさの秘密をちょっとだけ教えてもらいました。