2023.11.18

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「パリ・コレ」に10年続けて出演。田中レーヌさん、72歳の記憶。【函館】

10代の頃、美容師を目指して故郷の函館を離れた。
「東京の山野美容専門学校に行きました。そこでは毎月『月例会』っていうのがあって、ステージで初めてヘアモデルをやったんです。それからですね、美容師ではなくモデルの世界を意識するようになったのは。でもその後、モデルをやっていくうちにそれ1本で生計が立てられるギャラがもらえるまでに、途方もない努力が必要な世界だってことも痛いほどわかりました」

モデルとしてくすぶっていた頃、青山通りのベルコモンズで買い物をしていたとき、菊池武夫と大楠裕二ともに『BIGI』を立ち上げたデザイナー・稲葉賀恵に声をかけられた。
「あなた、どこの事務所?今度うちのコレクションがあるからオーディション受けてみない?」

稲葉賀恵に声をかけられ出演を果たしたBIGIのコレクション。ファッションモデルとしての初舞台。

この出来事をきっかけに、田中さんはファッションモデルとして飛躍を遂げ、1981年のパリ・コレ初出演にたどり着く。
特に、当時世界的な人気を誇っていたデザイナー・君島一郎に見出され、海外のコレクションでは君島ブランドの顔の一人として出演を重ねた。

田中レーヌさんが現役時代にパリ・コレなど主に海外のコレクションに出演した際のステージ写真。

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

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