2023.11.09

育む

性徴は成長!小中学生の「性の情報量」に向き合うには…「禁止しない」がポイントに【ママ保育士の性教育コラム③】

子どもの性教育、考えていますか?

子どもの性犯罪・いじめなどのニュースを目にするたびに、不安な気持ちになる…

子どもが目にする範囲に、性の情報があふれていることに焦りを感じる…

大事だとわかっていても、話しにくい。

伝えなきゃと思っていても、どこから初めていいかわからない。

Sitakkeでは、札幌在住の「性教育アドバイザー」で保育士、

保育園で勤務していたころの青木かなえさん

自身も3人の小中学生の子どもを育てるママでもある 青木かなえさん と一緒に、そんな「性のお話」を考えていきます。

2男1女の母です!

前回は、「防犯」を意識した声かけ、「突然聞く」大切さをお伝えしました。

小中学生の性教育は「防犯」も意識!「突然聞く」で行動範囲広がる年齢に考える力を【ママ保育士の性教育コラム②】

3回目は、子どもたちが向き合う「性の情報」と「第二次性徴期」での具体的な声かけや意識について詳しくお話していきます!

小学校中学年からは「もうなんでも知っている」と思って

小学校中学年から高学年にかけては、今の時代、スマホを持つ子も多いです。

また、第二次性徴期に入って、体の変化が現れる時期でもあります。

自分の子どもが持っていなくても周りのお友達が持っていれば、自ずと色んな情報が入ってきます。

性の情報ももちろん。

その情報量の多さと速さは、本当に自分の子どもの時代とはまったく違うと思ってください。

そして、この時期からは面と向かって親と話すのが恥ずかしくなってくる年頃でもあります。

だからこそ、普段からなんでも話せる関係づくりが大事になってきます。

普段の会話と、「あなたが大事だよ」って繰り返し伝えていることがこのときに生きてきます。

体の変化についても、できるだけ早い段階で、「これからあなたにはこういう変化が起こるよ」って伝えておいた方がいいです。

というのも、子どもは、見通しがたたないことが起きたときにびっくりしてどうしていいかわからなくなってしまうことが多いから。

そういうときに、例えばネットで調べて、間違った情報を鵜呑みにしてしまったり、知らない人とつながって「じゃあ写真で見せてみて」なんてことにつながったり…。
こわいですよね。

なので、女の子であれば

「これから生理っていうものがくるよ。その前にはおりものが出て、パンツがちょっと汚れてしまうときがあるよ」

男の子なら

「ひげが生えてくるよ、声変わりっていうのがあって…」

と伝えておくと、驚かないし、いつも話している分、子ども自身が家族にその変化を伝えられるようにもなります。

中学生になったら「禁止」ではなく「方法を伝える」

中学生までになって、性教育のお話を面と向かってするとなると、親子ともども、やっぱり身構えてしまうところはありますよね。

きっかけは、できるだけ、子どもが話しかけてきたタイミングを狙いましょう!

お友達の話、教室での話、流行っていること…

そんなところから、「それってどういうことなの?」など会話を膨らませてみるところから。

そのうえで、親の姿勢としては、「あなたの時間をください」「話をさせてください」と時間をもらう気持ちで話しましょう。

中学生なんて、性への興味が出て当たり前。とても正常です。

ましてやこの年頃、その興味を突き詰めたくなるのもまた正常。

そのこともぜひ念頭においてくださいね。

「正常な成長」だからこそ、変に悩んでほしくない。

「正常な成長」だからこそ、正しい知識を持ってほしい。

だからこそ、話すベクトルに意識を向けましょう。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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