2023.11.02
出かける増加傾向であるエゾシカ。
急増を続けるなかで、注目されているのが捕獲された野生の食肉「ジビエ」です。
北海道特有のエゾシカは高たんぱく、低脂質、鉄分豊富と栄養面でも注目されています。
エゾシカ肉を味わってもらい、エゾシカ肉の利用促進や魅力発信をつなげることを目的に、空知総合振興局と浦臼町が主催して「そらちエゾシカフェア2023」が開催されています!
北海道認証を受けた浦臼町のエゾシカ肉処理施設で生産された、安心で安全なエゾシカ肉を使用した特別メニューの提供が、11月1日~11月23日まで、空知管内の24店舗で提供されます!
北海道によりますと、エゾシカの推定生息数は、2021年度69万頭、2022年度72万頭と1年間で3万頭も増加という結果に。
近年の増加傾向により、エゾシカが、樹木の皮などを食べたり、農作物に対する被害など問題が深刻です。
それに伴い、交通事故も年々増加傾向にあります。
私たちの取材車両も、10 月上旬の午前4時ごろ、石狩管内を走行していたところ、エゾシカが急に飛び出してきました!
急ブレーキをかけましたが、間に合わず...車に衝突。
シカはぶつかった後、山に消えて行きました。私たちにけがはありませんでしたが、車は修理をすることに...。
「10月~11月は、繁殖期なのでオスの行動範囲が広がります。夏と比べて群れの移動も多いので、いつもと違うところに出てきます」
話をしてくれたのは、空知総合振興局の保健環境部環境生活課 課長の角谷栄政さんです。
今回エゾシカフェアを開催するにあたり、エゾシカの地産地消を意識したといいます。
「空知管内では、捕獲されたエゾシカの有効活用先がほとんどありませんでしたが、令和元年、浦臼町に施設ができました。ここに運ばれるエゾシカは、主に空知で捕獲されたものです」
「空知で捕獲したエゾシカを、空知で安心・安全に食肉加工し、空知でエゾシカ肉を味わう」
「今回、イタリアン、和食、居酒屋など幅広く参加していただいたので、食べたことがない方は、まず興味がある料理を食べていただいて、エゾシカ肉の美味しさを味わいながらエゾシカの問題を少しでも考えていただき、地産地消を意識してたくさん食べてほしいと思います」
…ということで、フェア初日に早速行ってきました!
2021 年にオープンした「モンテマローネ」さんです。「モンテ」はイタリア語で「山」、「マローネ」は「栗」という意味だそうです。
ランチと居酒屋(ディナー)営業をしていて、「そらちエゾシカフェア 2023」に参加しています。
店主の佐藤武士さんは、シカ肉の特徴について、
「エゾシカ肉は脂肪が少なく、臭いが強くありません。そしてとてもヘルシーです。
提供しているシカ肉は、肉質がとても柔らかくて食べやすいですよ」と話します。
ランチ・メニューの「鹿肉のボロネーゼ」は 900 円(税込み)。
ディナー・メニューの「鹿肉のロースト秋野菜添え」は 1300 円(税込み)。
店主・佐藤武士さん
「ランチで提供しているボロネーゼのソースは、シカ肉とトマトを1時間ほど煮込みソースを作りました。シカ肉はトマトととても合いますね。ディナーで提供している、シカ肉のローストは甘酸っぱいソースの味付けです」