2023.10.31

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「どうにもならないことって、たくさんある」それでも“豊かな人生”を…知床でカフェを営みながら自然を見つめる夫婦

「ヒグマフェス2023」開催を前に

2023年11月3日(金・祝)、札幌の地下歩行空間で、「ヒグマフェス2023」を開催します。

多彩なゲストがそろうステージイベントが盛りだくさん!
クイズでクマ対策を学べる「ヒグマ検定」の体験コーナーもあります。

お出かけ前や後に、ふらっと立ち寄るだけでもOKの、「無料・入退場自由」のイベントです。

【ヒグマフェス2023】

・11月3日(金・祝)10:00~18:00
・札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)北3条交差点広場
・詳細はホームページからご確認ください

これまでにSitakkeの記事でご紹介した方も、続々登場予定です。
今回は、開催に先がけて、「ヒグマフェス2023」で朗読する写真絵本の文章を担当した、伊藤かおりさんのインタビュー記事を再配信します。(2022年12月配信)

***

「コロナもそうだけど、自分の力じゃどうにもならないことって世の中にたくさんあると思うんですよね」

ずっと続けたいと思っていた仕事を、泣く泣く断念。
それから2年、長年住み慣れた場所から離れた北海道・知床に拠点を作り、「豊かな人生」を紡いでいる人がいます。

手前がかおりさん、奥が夫の彰浩さん

伊藤かおりさん。

夫の彰浩さんと一緒に、斜里町ウトロで、「coffee albireo (コーヒー・アルビレオ)」というカフェを営んでいます。

カフェの冬期休業中も、ドリップパックは道の駅などで買うことができる

「ひぐま」「ももんが」「ケイマフリ」…北海道の動物たちの名前を付けた、こだわりのコーヒーは、パッケージもかわいい。

そのコーヒーにぴったりなのが、自家製カヌレ。

かおりさんがカヌレが好きで、店で出したいと言ったところ、料理が得意な彰浩さんが、外はしっかり食感、中はもっちり柔らかな理想の味を作り上げました。

斜里町産の小麦を使ったパンのトーストは、知床産スモークサーモンたっぷりの観光客にも嬉しい「サーモンオニオントースト」に、こだわって仕入れた“生の胡椒”が効いた「チーズペッパートースト」など、種類豊富。

旅の合間の小休憩にも、地元の人がゆっくり時間を過ごすにも、居心地のよい空間です。

店内には、動物たちの写真がずらり。

カフェに飾られた写真

彰浩さんは、動物写真家なのです。かおりさんはアシスタントを務めながら、隣で動画を撮影。「Photograph albireo」というユニット名で、日本で生きる野生動物を紹介しています。

4月から10月はカフェを営業しながら知床の自然を見つめ、冬の間はカフェをお休みして、場所を問わず撮影や発信をしています。映像事業、カフェの経営のほか、地域貢献も仕事の柱としていて、東京の小学校で知床のクマについての授業をすることもあります。

かおりさんは神奈川出身、彰浩さんは東京出身。なぜ、知床でカフェを営みながら撮影をしているのか、かおりさんの人生をさかのぼって聞くと、自分だけではどうにもならないこともある世の中で、視点を変えて生きていくヒントが見えてきました。

多様な生き方連載「こう生きたっていい

【この記事の内容】
・自然の恩恵を受けることを体感…写真で記録する
・ずっと働きたかったけれど…夫婦そろって退職
・写真と言葉を通して、伝えたいこと
・自分だけではどうにもならないことがある。でも…

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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