5月からクマの目撃が相次いでいる札幌市の西区西野で、6月19日、市民ボランティアがクマ対策を進めました。
連載「クマさん、ここまでよ」
クマの目撃が相次ぐ札幌市西区の「西野西公園」です。
一帯の西野地区には、道が「ヒグマ注意報」を出しました。
公園の入り口から200メートルの場所にある「西野市民の森」の散策路でも、17日、無人カメラがクマの姿を捉えていました。
散策路では、18日もクマのフンが見つかっています。
19日、公園に隣接する木を伐採したのは、およそ20人の市民ボランティア。
「ヒグマの住宅地侵入を防ぐ環境ボランティア」、通称「クマボラ」が、西区で行った初めての活動です。
西野地区でのクマの目撃多発を受けて、急きょ、活動をしました。
「クマボラ」を主催する環境市民団体「エコ・ネットワーク」の小川巌代表は、「サクランボなどの果樹が結局クマを誘因してしまう。それを断ち切る」と話します。
果物の美味しさを覚えたクマが住宅街に侵入してこないよう、およそ3時間かけてサクランボ3本と柿の木1本を伐採しました。
ボランティアの参加者は、「住んでいる人間側が対処できることがあるのではないか」「人間の方が知恵を出すのがいいのかな」と話していました。
小川代表は、「クマのことをもっと知る機会を作るし、それに参加して、もっともっと身近な問題として捉えていただきたい」と話します。
また、最近、西区西野地区のクマが目撃されている公園には、クマを見ようと住民ではない人が多く訪れているということです。
こうした「野次馬」的な行動に対して、札幌市はクマが人になれてしまう原因になるのでやめてほしいと呼びかけています。
この「クマボラ」は、ある1頭のクマがきっかけで始まりました。そして、クマ対策以外にも、人にとってうれしいメリットがあるんです。
くわしくは連載の中でお伝えしています。
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連載「クマさん、ここまでよ」
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文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は取材時(2023年6月19日)の情報に基づきます
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