2023.05.26

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「忙しい」という彼氏から連絡がこない、いつまで我慢すればいいの?【お悩み】

は〜い皆さん、ご機嫌よう!「お悩み相談コラム」担当・満島てる子です。

いよいよこの北の大地もあったかくなってきましたね。大通公園ではこの時期恒例のライラックまつりが開催されたり、他にもいろんな催しが、街のあちこちで行われている様子。
いやぁ、イベントやってるって、どんな内容でもやっぱり嬉しくなっちゃうものよねぇ。
通り過ぎるだけでもその光景にワクワクドキドキできるっていうか、なんなら誰か誘って「いざ行かん!」てな感じで参戦したくなっちゃうというか。

それにさ、「じゃあ誰誘うか」って考えるのも、それだけでテンション上がったりしない?
職場や学校のみんな、気の合う友達はもちろん、やっぱり気になる相手がいる人はデートの口実に使いたくなっちゃったりするんじゃないかしら。
あ〜ん、妄想が止まらないわぁ(ほんっと、妄想だけが止まらないのよ……誰かどうにかして……寂)。

気の会う素敵な人を誘い、一緒にお出かけして、その時間や空間を共有し楽しむ。
心ほぐれる嬉しい瞬間ですよね。
でも、だからこそというか、ふと「相手はどう思ってくれてるのかな」って不安になっちゃう時もあったりしない?
隣にいるときに、こちらはエンジョイしていたとしても「これって一方的な片想いだったりしないかしら」って心配しちゃうというか。
なんなら、誘う段階からしても、そういうの気がかりになっちゃうものよね。

今回はちょうど、恋人との間にそんな悩みを抱える方からのお手紙が。
大共感しちゃったわ。実はこれあたしも「きいい!」ってなりがちなタイプなのよぉ。
皆さんにもご紹介させていただこうと思います。

読者のお悩み

わりと衝撃的なペンネームがまず目を引くこちらの相談文。「ほろよいじゃ足りない」ってことは、アルコール度数9%じゃないと満足できない身体になっちゃってるのかしら……?お悩みのレベルも肝臓の仕上がり具合も、どうやらかなりストロングな方らしいわね。

ちょっと長めのペンネームなので、その酒に対する意識の高さを敬し、以下では「ゼロ」さん(ほろよいの「ほ」の字もねえじゃん、ってツッコミは無しで!笑)と略させていただこうと思います。お手紙ありがとう!

にしてもいやぁ〜……これめちゃくちゃわかるわぁ。
なんかさ、「こっちの気持ちどうした?」って思っちゃうときってあるよね。やっぱり。
みんな様々な役割を必死こいて全うしながら(それが時に学業だし、子育てだし、労働だったりするよね。もちろんその中に「休息」「静養」だったりってものも、その人、そのタイミングによってはあたしはあると思ったりはするけれど)、「大事な人と癒しの時間を過ごそう」って、普段から余裕全然無いながらも、わずかにできた隙間時間を頑張って調整しようとするのが常な、この現代社会。
相手と過ごす日がいざ決まれば、それに向けて「よおおしやるぞおお!」ともなろうものが、向こうから「いつ会う?」の一報も無いなんて、やっぱり悲しいよね。

しかもゼロさん、その殿方と付き合って半年なんでしょ?
そのタイミングでレスポンス悪いだなんて、実はめっちゃショックよね。
だって、デートまでとはいかなくても軽いお茶とかでもいいのにさ、そういう誘うもん誘わないって、待ちぼうけしてる側としては「ん?どうした?あんたあたしのこと飽きたんか?……泣いてまうやろぉぉぉ!!」ってなっちゃうじゃない。

***

……ふぅ。あたしの中のチャ○カワイ氏が火を吹いてしまったわ。こりゃ失敬。
でもゼロさん、本当にけなげだと思う。
相手が繁忙期だと言うなら、向こうの生活リズムを崩すまいと、きちんとその期間待つモードになってる訳だし。
その後の連絡がなんか反応悪くても、「自分がムキになっているのかもしれない」「職場恋愛だから満足なのかも」と、自分を律する気持ちまで持ってるなんて。
彼氏さんのことをきちんと、しかも深く大切に想ってるからこそとれるスタンスよね。素直に尊敬するわ(あたしは割と「我慢できないよぉん!」って暴れちゃいがちな方だから)。

とは言っても、「さみしい」→「どうしたの?」(この時点でゴルァ!ってなるよね)→「待ってるね」→「スタンプ」……いくらゼロさんができた人だったとしても、この流れはそりゃあ傷ついちゃうよね。 ちょっとは自分のこと、恋しく想ってくれてもいいじゃん! って気持ちになって当然。
お相手さん、一体どういうつもりなのかしらね(あたしもね、なんか「声聞きたいよう」とか、意中の殿方には酔うと送っちゃったりするんだけど、それ普通に既読スルーされたりして定期的に「……シテ……コロシテ……」って生殺し状態になったりしてんのよ。嗚呼世知辛い)。

ゼロさんのコップなみなみの悲しみに、それこそ並々ならぬ共感を覚えつつ、今回のお手紙を他人事には思えずにいたあたしだったのでした。

あたしなりのAnswer

さて、とはいえ「わかる!」とだけ言っててもしょうがないのよね。
ここからはゼロさんに、自分なりの「こんなことしてみては?」という考えを提案させていただこうかなと思います。

まずなんだけど。
彼氏さんのこと、ゼロさんはきっとかっちり好きだろうから、これからも関係性は続けていきたいわけじゃない?
だとしたら、お互いに本心を打ち明けられる仲になることを、ひとつの目標にはしておいたほうがいいと思うのよね。

ならば、です。
心理的なハードルは高いかもしれないけれど、それでもやっぱり直接向こうに「あのさ、なんかあたし違和感あるのよ、今の付き合い方」ってどストレートな問題提起をするのが、現状を変えるという意味でも、その目標に近づくという意味でも、おそらく有効だと思うのよ。

今回の件で言えば、「あたしは会いたいからデート誘ってるけど、君の気持ちはどないなん?」って、しっかり相手に言葉の拳を向けてみるんです。そして、その拳に対する反応がどんなものなのか、注意深く見定めてほしいの。想いをがっつり受け止めてくれるような心ある奴なのか、はたまたスッとかわしてしまう冷血な下衆なのか。
彼氏さんの本心というか、本性というかを、そこで見極めることができるんじゃないかなって思うのよね。

……あたしさ、いろんな殿方とこれまですったもんだしてきて、最近ようやく気がついたんだけれど、「さみしい」ってこちらのちょっとしたつぶやきに込められた、微細かつ繊細なニュアンスをきちんと読み取って、「わわわ、そんな気持ちにさせてごめん!埋め合わせにどっか一緒に出かける?」的なスマートな返しをしてくれる人って、絶滅危惧種レベルでいないらしいのよ。もうきちんとレッドリスト。

「おはよう」「お腹すいた」みたいな何気ない一言の裏にもさ、例えば「朝からでごめんだけど相談したいことがある」とか、「今日できたら一緒にご飯食べに行きたいなぁ」とか、いろんな複雑な気持ち込めてる場合、あるじゃない?
けれど、そんな「文脈を読み取る」ことができる人って、極々一部。読み取れるタイミングだってなかなかに稀なようなの(あたし達自身にしたって、相手のこころを受け止めきれていないとき、きっと腐るほどあるんだろうね)。

だとしたら、自分の意図を汲み取ってくれないことを「どうしてぇぇ!涙」と嘆くよりも、思いっきり真っ直ぐ「こうしてほしいな」「あたしこう思ってるよ」って伝えちゃった方がきっと楽。相手とのコミュニケーションも円滑にいくようになると思うんです。

だからゼロさんの場合は「あたし寂しいんだけど、もうちょい構ってくれない?」とか「いつもお出かけあたし発信だけど、そっちからも声かけてよ」とか、真っ直ぐお相手様に言ってみてはどうかしら。それはもう、誤解のしようもないぐらい真っ直ぐに。
彼氏さんが真っ当な方であれば、「ああ、ごめん!じゃあこうしてみるよ〜」とか、そんなリプがきっと返ってくるはず。そこまで言ってるのにまだ「どうしたの?」とか能天気なことを言っている場合は、そいつはクソ男。さっさと見切りをつけちゃったほうがいいです。

内心をはっきり言語化するというのは、難しいことだし、怖いことでもあるわよね。でも、それをあえてすることで、こと人間関係は大きく前進するんじゃないかなと、あたしはそう思ってるの。
それに「言葉にして出す」ことは、心のコップに空き容量を作ることにもつながるはず。なみなみだったゼロさんの悲しみも、パートナーに話して伝えることで、8分目ぐらいまでもしかしたら減らせるかもしれないわ。

とってもよくわかるお悩みだからこそ、きっちり解決につながることを祈りつつ……。
ゼロさん、少しエネルギーがいることだけれど、ぜひ「直球勝負」をしてみてください。それでもうまくいかなかったら、いつでもまたこの連載のフォーム**】に、あなたの 負の感情バンバン投げ込んじゃっていい からね(バンバン読んで受け止めるわ)。

同じような経験をしているひとりの“仲間”として、ゼロさんの気持ちがちょっとでも晴れ、笑顔でデートを楽しめる日が来るよう、西創成の地からも応援しています!

ま・と・め♡

というわけで、今回の相談は、なんだか他人事とは思えない内容でした。
好きな人に構ってもらえないって、結構ダメージ来るよねぇ。その傷心を向こうが察していないとなればなおさら……。嗚呼ん、どこまでも甘えさせてくれるダーリンって、一体どこにいるのよおおおおお!(本気の叫び)

最近、昔好きだった少女漫画たちを読み返していたせいもあってか(『彼氏彼女の事情』とか『フルーツバスケット』とかね。……え?知らないですって?!今すぐ履修して!)、キュンキュン成分を求めがちなあたし。今月に入ってからは、素敵な人とライラック祭りに行って終始いちゃいちゃパラダイスをするという妄想が、どうしても止まらずにいるのでした。

王子様、いつになったら迎えにきてくれるのかしら……。我こそはという方、ぜひご一報くださいませませ。笑
ではでは皆さん、また次回。Sitakkeね〜!

***
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:ナベ子(Sitakke編集部)
***
満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。) 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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