「子リス隊」出発しまーす！

北海道には、北海道にしかいない「かわいい」動物たちがたくさんいます。動物たちの自然な姿に癒されるとともに、動物たちが暮らす環境に思いを馳せてみませんか？「北海道3大かわいい動物プロジェクト」に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。（2023年5月8日〜12日ピックアップ分）

かわいい〜っ！…でも、約束してね！

撮影：@lacciophoto さん

ボーっとした表情が、なんともかわいいキタキツネの赤ちゃんですねー。わしゃわしゃの毛並みの感じも、たまりませんねー。北海道の各地で、キタキツネの赤ちゃんが育っています。ただ、どんなにかわいくても、人間の食べ物を与えないでいただきたいです。人間からエサをもらった子は、夜の道路で車のライトに近づいて行ってひかれてしまったり、疥癬（かいせん）という皮膚病にかかって毛が抜けて、最後は死んでしまったりするのがほとんど。エサをあげるのは、〝殺してしまう〟ことに直結します。

さて、何の鳥のヒナでしょうか？

撮影：@takeshiho.photo さん

さて、何の鳥のヒナでしょうか？ヒントは、日本最大の鳥。

タンチョウのヒナです。手がたまらなくかわいいですね。１〜２個の卵を産むのですが、２羽とも育つことは稀です。
釧路市の「釧路市・丹頂鶴自然公園」でも、５月４日と１１日に、２羽のヒナが確認されました。ケージの中で、親鳥がヒナにエサを与えたり、親鳥の背中に、ヒナがもぐり込んだりといった、とってもかわいらしい姿を見ることが出来ます。ごくごく間近で見ることが出来ますし、カメラのレンズを差し込む穴もあいています。釧路方面にお出かけの際は、立ち寄ってみてはいかがでしょう、とってもオススメですよー。およそ100日ほどで、親鳥とほぼ同じくらいの大きさになり、飛べるようになるそうです。

背中の模様が キレイな〝夏毛〟に

撮影：@93kumi93 さん

グレーの冬毛から、夏毛に変わったエゾシカ。ピンと立った耳が利発そうな、美人さんですね。シカの夏毛の、点々とした背中の模様は、鹿子（かのこ）模様と呼ばれ、着物などでは定番の柄のひとつですね。

鹿は〝神の使い〟ともいわれ、縁起の良い動物で、さらに生命力や繁殖力に優れることから、「子孫繁栄」の象徴として好まれたのだそうです。金時豆を練り込んだ餅を「鹿子餅」、黒の斑点がある百合を、「鹿の子百合」と呼ぶなど、昔の人は発想や心が豊かですね。

セミの声が、ヒナ鳥たちを守ってる？

撮影：@tora_san4649 さん

ＧＷ前くらいに撮られたお写真でしょうか。ソメイヨシノとシマエナガ。とっても美しい！まるで日本画のような構図に、色合い、ステキです！インスタでは早くも、シマエナガの赤ちゃんが登場し始めましたね。シマエナガやほかの野鳥のひなが「キーキー」と鳴いてエサをねだる頃には、エゾハルゼミが一斉に鳴き出して、ヒナたちの声をかき消してくれます。エゾハルゼミたちの合唱のおかげで、ヒナたちが騒いでも、外敵に見つからずにすんでいるのではないでしょうか。そう思うと、ホント自然はよく出来ているなあと、いつも感心させられます。

ボクら〝子リス隊〟新しいおうちに出発！

撮影：@sakumaama87 さん

エゾリスが６匹写ってますねー。６匹すべて子リスなのか、ママリス１匹と子リス５匹なのかはわかりませんが、いずれにしても見事なお写真ですねー。引っ越しの途中なのでしょうか？エゾリスは、成長とともに、何度も巣穴を変ます。子リスがまだ小さい頃は、ママリスが１匹ずつ口にくわえて運びますが、少し成長すると、このように集団で移動します。みんなちゃんとママのあとをついて行けば良いのですが、まわりの色んなことに興味を持って遅れてしまったり、遅れた子をママが気にかけてる間に、先を進んでいた子が、間違った方向に、どんどん進んじゃったり、もうママリスはホント大変なのです、ホント！

文：インスタグラム「北海道３大かわいい動物」プロジェクト事務局 ／ ami_papa

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